2015年6月号特集・ニュース of 上町台地の地域情報紙『うえまち』

上町台地に初夏の訪れ

1506アジサイ.jpg四天王寺「極楽浄土の庭」入口付近に咲くアジサイ(昨年6月6日撮影)

 上町台地に夏がやってきました。強い日差しにほおを抜けるさわやかな風、日に日に濃くなる緑に初夏の気配が漂います。「都会のオアシス」と表現される上町台地には公園や学校、寺社が多く分布し、貴重な緑地が多く残されています。緑豊かなまちの風景に癒されながら、今年の夏も健康に過ごしたいものです。

大坂の陣ポスター.jpg

㊧から「大坂の陣 開戦前夜」「慶長十九年 冬の陣」「慶長二十年 夏の陣」大阪城天守閣ポスターシリーズ。第3弾「慶長二十年 夏の陣」で真田幸村が登場。(関連記事はこちら

6月30日(火)~7月2日(木)
愛染堂勝鬘院 愛染まつり

大阪の夏が始まる!
愛染まつり.jpg 今年も愛染まつりが6月30日(火)~7月2日(木)、愛染堂勝鬘院(しょうまんいん)で開催されます。初日には愛染娘たちを乗せた宝恵かごパレードが華やかに行われます。連日、夕方から境内や参道に多くの露店が軒を連ね、周辺はにぎやかな祭りムードに包まれます。雨天決行。
 初日は午後1時にあべのキューズモール3階スカイコートで開会式が行われます。その後、宝恵かごパレードは午後1時50分に出発、谷町筋を約1・5㎞練り歩き、3時ごろ境内に到着します。多宝塔では荘厳な大法要が営まれます。ミス愛染娘コンテストは7月1日午後7時から。
 境内では愛染娘たちが花守り(有料)を授与するほか、午後6時以降、浴衣で訪れた先着100人にかわいい数珠ブレスレットをプレゼント。本尊・愛染明王と大日大勝金剛尊の特別開帳もあり、良縁成就や商売繁盛、縁結びを願う見物客らで終日にぎわいます。
 ▽愛染堂勝鬘院=天王寺区夕陽丘町5‐36、電話06・6779・5800、地下鉄四天王寺前夕陽ケ丘駅5番出口徒歩2分

『うえまち』創刊10周年記念パーティー
次の10年へ 発展を祈念

パーティー.jpg 上町台地の地域情報紙『うえまち』の創刊10周年を祝うパーティーが5月10日、シェラトン都ホテル大阪で開かれた。約200人が出席し、10年間の活動を振り返るとともに、懇親を深め楽しいひとときを過ごした。
 第1部では冒頭、新聞を発行するNPO法人まち・すまいづくりの竹村伍郎理事長が「この地域の生活情報と文化を発信する媒体があればと一心寺長老の後押しで始めた。10年間続けてこられたのは皆さま方のおかげ」とあいさつ。続いて大阪城天守閣の北川央館長が「大坂夏の陣後日譚」と題して講演した。
 第2部の懇親会では、舞台でバリトン歌手の高曲伸和さんや雅楽翠篁会による演奏が披露された。元OSK日本歌劇団トップスターの桜花昇ぼるさんが真田幸村にふんした迫力あるショーも行われた。
 最後に西坂友秀編集長が「上町台地は歴史・文化が集積する素晴らしい地。今後10年、20年と続く、地域を代表する情報紙であり続けたい」と抱負を述べ、相羽秋夫さんの大阪締めでお開きとなった。

 〈編集長より読者の皆さまへ〉
 先日「うえまち10周年記念パーティー」を無事終えることができました。ご臨席賜りました皆さまには厚く御礼申し上げます。
 パーティーでは、日々の新聞制作では感じることができなかった取材やインタビューを通した人とのつながり、10年という積み重ねの重みを実感することができました。
 読者の皆さまと支援者さまには、長きにわたり『うえまち』の発展にご協力いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も温かい目で励まし、支えていただければ幸いです。
 『うえまち』は、次の20周年が迎えられるよう努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
 最後に、これまで準備を進めてくださったスタッフの皆さまに心から感謝いたします。

大坂夏の陣から400年

玉造稲荷神社で慰霊祭
玉造稲荷.jpg 大坂夏の陣の終結からちょうど400年となる5月7日、豊臣家ゆかりの玉造稲荷神社(中央区)で慰霊祭が営まれ、関係者や地元住民らが参列して戦没者の冥福を祈った。
 400年前の1615(慶長20)年5月7日は大坂夏の陣最後の決戦が行われた日。豊臣方が敗れて大坂城は落城、翌日には秀頼と母の淀殿が自害し豊臣家は滅亡した。
 大坂城三の丸に位置した同神社は、豊臣時代には「大坂城の鎮守神」として信仰を集めた。特に秀頼と淀殿の崇敬が篤く、境内には秀頼が寄進した石鳥居や、淀殿の胞衣(卵膜や胎盤)を祀る「胞衣塚大明神」が今も残る。
 慰霊祭で鈴木一男宮司は、両軍の将兵や一般庶民など大坂の陣で亡くなったすべての人々の霊を慰め、大阪の発展を祈って祝詞を奏上。祭主を務めた森下仁丹の駒村純一社長らが順番に玉串を奉納した。

生國魂まつり.jpg

NPO法人 まち・すまいづくり
住まいと暮らしの無料相談会

6月13日(土)のテーマ
不動産資産の活用・相続 会場:大阪市立社会福祉センター
 NPО法人まち・すまいづくりは、毎月第2土曜日午前10時~正午、天王寺区東高津町の大阪市立社会福祉センターで、「住まいと暮らしの無料相談会」を開催しています。
 6月13日(土)のメーンテーマは「不動産資産の活用・相続」です。不動産資産の活用では「複数の活用法からベストを選びたい」「活用に関わる税金」など。相続では「遺言書の作り方を知りたい」「相続税改正に伴う税金対策のポイントは」「兄弟間の遺産相続がまとまらない」などの相談に、弁護士や司法書士、税理士、一級建築士などの専門家チームが応じます。相談は無料です。
 今回のテーマ以外にも税金や金融資産などのお金に関することや、介護やリフォームなど住まいと暮らしに関する様々な相談を受け付けています。
 ※予約不要。事前予約可。06・6779・7222

大阪市中央公会堂 6月14日(日)~16日(火)
中之島文楽

中之島文楽チラシ.jpg 大阪発祥の伝統芸能で、ユネスコ世界無形文化遺産の「人形浄瑠璃文楽」を市民に気軽に楽しんでもらおうと、大阪市は6月14~16日、大阪市中央公会堂(北区中之島1‐1‐27)大集会室で「ムムム! 文楽シリーズ 中之島文楽」を開催します。
 第1部はゲストを迎えた文楽入門トーク。第2部は「夏祭浪花鑑 長町裏の段」「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」を上演します。
 14日は午後6時、15・16日は午後7時開演。
料金:高校生以上2000円 小学生以上1000円 未就学児の入場不可

問い合わせ=キョードーインフォメーション 電話0570・200・888

大阪市立社会福祉センター 6月27日(土)ほか
直観力を日々の仕事・生活に生かす

 スタジオグレースでは、悩みや問題を自ら解決する・心のダメージを癒す方法を伝えるセミナーを開催しています。
 6月27日(土)は、大阪市立社会福祉センターで「直観力(感じる力)開発セミナー~直観力を日々の仕事・生活に生かす~」を開催。時間は午後1時30分~3時30分。参加費は2000円。
  〈6月開催セミナー〉
 ▽11日(木)「心が かる~くなるセミナー~心のダメージを癒す方法~」。午後7時から。参加費2000円。
 ▽18日(木)「悩みを根本から解決する方法の体験(グループワーク)」。午後7時から。参加費4000円(初めての人は2000円)。
 両日とも会場はスタジオグレース(谷町6‐18‐17千田ビル4F)。

問い合わせ=スタジオグレース Eメール studio-grace@hotmail.co.jp

OSAKAシティウォーク2015 5月31日(日)
「大坂の陣」ゆかりの地を歩く

シティウオークチラシ.jpg 誰でも気軽に参加できるウォーキングイベント「OSAKAシティウォーク2015」(全4回)。第1回の5月31日は、「太閤さんと治水の歴史コース」です。
 大阪城公園教育塔前広場を出発し、京橋、京街道、城北公園などをめぐるコース。7㎞と14㎞の2コースあり、いずれも午前8時45分から受け付け(事前申し込み不要)。参加者はオリジナルピンバッジがもらえます。
 雨天決行。参加費600円。中学生以下は無料。当日受付時に支払う。

「OSAKAシティウォーク2015」事務局 電話06・6809・2220

大阪舞洲ゆり園 5月30日(土)~7月5日(日)
大阪湾に咲く250万輪のゆり

1506ゆり園.jpg 2013年開園の大阪舞洲ゆり園のゆりが、今年も見頃を迎えます。
 大阪湾を望む最高のロケーションに250万輪のゆり畑が出現。ピンクや黄色の鮮やかな花の色と青い海のコントラストが楽しめます。
 期間中は写真コンテストや川柳コンテストが行われるほか、ゆりの苗や、ゆりの香りのソフトクリームなども販売されます。苗字か名前に「ゆり」とつく人は証明書提示で入園が無料になります。会期中無休。
入園料:大人1200円、4歳~小学生300円 学割(中~大学生)あり。障がい者手帳持参の人は600円

プレゼント 詳細はこちら

此花区北港緑地2丁目 電話0570・02・1187

天満天神繁昌亭 6月19日(金)
桂ちょうば独演会

1506ちょうばさん.jpg 「うえまち寄席」でおなじみの京都出身の落語家・桂ちょうばさんが6月19日(金)、天満天神繁昌亭で独演会「ちょうば京都三題」を開きます。
演目は「京の茶漬け」「はてなの茶碗」「三十石」ほか。ちょうばさんは京都市左京区出身。2001年桂ざこばに入門、09年「咲くやこの花賞」受賞。落語通だけでなく初心者が見ても楽しめるよう、面白くて分かりやすい落語を心掛けています。
午後6時半開演。前売り2000円、当日2500円
チケットぴあ:電話0570・02・9999 Pコード597・700

北区天神橋2-1-34 電話06・6352・4874

OSK日本歌劇団) 6月1日(月)~7日(日)
レビュー 春のおどり

高世麻央スチール_和装s.jpg 大阪松竹座(中央区道頓堀)でOSK日本歌劇団のレビュー「春のおどり」が催されます。
 今年はトップスター高世麻央のお披露目公演。第1部は、道頓堀開削400年を記念した「浪花今昔門出賑」を上演。劇場のある道頓堀が開削当時から娯楽の街としてにぎわい、様々な芸能で活気づいた様子を華麗なレビューで表現します。第2部は、洋物レビュー「ストーミーウェザー」。高世によるトップ披露あいさつの特別の一幕もあります。 
観覧料 1等・8500円、2等・4500円

チケットホン松竹 電話0570・000・489

第8回夕陽丘写真コンテスト.jpg

舞でんコンテスト見出し.jpg

お茶碗くん.jpg 阪堺電車で運行している昆布専門店「舞昆のこうはら」のラッピング車両「舞でん」の運行終了に伴い、これまでの感謝を込めて「~さよなら舞でん~写真・イラストコンテスト」を開催します。主催は舞昆のこうはら、NPO法人まち・すまいづくり。
「舞でん」の写真またはイラストを募集。写真は携帯電話やスマートホンでの撮影可能、イラストは油絵や水墨画、アニメなど。
 応募締め切りは6月1日。発表は6月中旬を予定。応募詳細は同社特設ホームページ。作品は、あべのハルカス近鉄本店4階の「うえまちギャラリー」などで展示されます。

舞でん応募要項.jpg

空堀・玉造のお散歩マップが発行

まち歩きのお供に

1506たまたまっぷ.jpg 空堀、玉造周辺の人気店や名所を紹介する無料のお散歩マップが完成。個性豊かな2つのまちの魅力を伝えている。
 2010年から掲載店有志を中心とした「チームKaRaTaMa」が年1回発行していたのを、6年目となる今号から広告会社「シカトキノコ」(東成区)が発行。
 両地域をまとめて一冊だったマップを「からほりらへん」と「たまたまっぷ」に分け、姉妹マップとした。
 まちの詳細な地図には掲載店の店主の楽しい似顔絵が描かれ、地図を片手にまち歩きを楽しむことができる。
 各2万5000部発行。問い合わせはシカトキノコ(電話06・6753・7485/日・祝休み)。

天王寺区「レジェンド・イン・ハイスクール事業」
元メジャーリーガー 小宮山悟 さん
 気付かせる指導で夏の1勝を

小宮山指導.jpg 4月26日、元メジャーリーガーの小宮山悟さんが大阪市立大阪ビジネスフロンティア高校(天王寺区)を訪れ、野球部を指導した。全部員15人に対し、一人一人のピッチング、バッティングなどを確認し、細かくアドバイスした。
 天王寺区の「レジェンド・イン・ハイスクール事業(※)」で来校。小宮山さんは指導内容を「生徒たちにとってプラスになることは伝えた。後は各自考え、理解して、よくしようとしてくれれば良くなると思う。自分で気付けなかったことを気付かせてやれたら、かなりよくなる。  勝利に直結できるプレーに必要だと思う何かを見つけてもらえる手ほどきをしたい」と語った。
 同校は指導から3日後の春季大会3回戦で強豪履正社と対戦し敗れた。今後も継続して小宮山さんが指導に入り、夏季大会初勝利を目指す。
 ※トップアスリートからの技術指導や講話を通じ、青少年に技術向上だけでなく、夢に挑戦する意欲を育み、チャレンジ精神あふれる人材育成を目指す事業。

全国初 屋上にランニングトラック
「もりのみやキューズモールBASE」オープン

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まちライブラリー.jpg「まちライブラリー」の入口近くにある児童書コーナー。靴を脱いで上がれるスペースも 東急不動産(本社・東京)運営のショッピングセンター「もりのみやキューズモールBASE」が4月27日、中央区森ノ宮にオープンした。
 最大の特徴は、商業施設としては全国初となる人工芝のランニングトラック「エアトラック」(1周300m、3レーン)。5棟の建物をまたぐ形で屋上に設置されており、無料で開放される。大阪城天守閣を望みながらのランニングやウォーキングを買い物ついでに楽しむことができる。
 開店に先立ち行われた会見で、トラックを監修した北京五輪銅メダリストの朝原宣治さんは「健康やスポーツに目を向けてもらえる施設。ランニングだけでなく、散歩や景色を見るなど色んな用途で使ってほしい」と話した。館内にはスポーツ用品店やフィットネスクラブなど計49店舗が入った。
 2階の一角には、民間図書館「まちライブラリー」を設置。ゆったりとした空間で、カフェや子どもが靴を脱いで本を読めるキッズスペースが併設されている。
 利用者がおすすめの本を感想付きで持ち寄ることで蔵書を増やす「育てていく図書館」で、本を通して「人とのつながり」を密にし、地域の文化交流の拠点となることを目指している。『うえまち』最新号も設置しており、持ち帰ることもできる。

進学塾エフイーアイ カルチャー教室
冨岡みちさん 自分詩(史)講座

1506FEIカルチャー教室.jpg 「脳力のストレッチをしよう」をスローガンに掲げる低学年・中学受験専門の進学塾エフイーアイは、社会貢献活動として、カルチャー教室をスタートさせます。
 『うえまち』で「こころちゃん」を掲載中の冨岡みちさんの「自分詩(史)講座」が6月から開講します。毎回、父や母、子どもとの思い出など、人生における様々な思い出の一場面を詩にしていき、それを重ねて一冊の本(自分史)を作る講座です。毎月第4土曜日午後1~2時30分。会場は同塾。受講料は1回5000円。1クール5回程度。
 6月はほかに、漢字教育士の山本康喬氏の「親子で挑戦、漢検1級講座」を開講。漢検1級連続7回合格の山本氏独自の漢字学習法「音符式漢字学習法」を用いて漢検1級合格を目指す講座です。毎月第3土曜日午後1~2時30分。受講料は1回3000円。初級は5回程度から。
 今後は、上級心理臨床カウンセラーの草開孝範氏の「子育てパパママ講座」、メンタルアナリストの山下幸一郎氏の「メンタルアナリスト養成講座」、ギフトラッピングコーディネーターの岩崎初音氏の「ラッピング講座」を順次開講予定。
 また同塾では「子育て教育セミナー」を毎月第3金曜日、玉造カタリーナホール(天王寺区玉造元町3‐1)で開催中。次回は6月19日(金)午後7時30分から、山本康喬氏による「漢検1級に合格―音符式漢字学習法」を開催。受講料は500円。
 ▽エフイーアイ=天王寺区清水谷町17‐6ウノショウビル1階、電話0120・06・7045

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2016年2月号 1面

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「都市デザイン」の資源発掘

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『うえまち』について

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中央区長
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