大坂夏の陣終結400年の節目
上町台地の各所で記念の催し
1615年5月7日の大坂城落城と翌8日の大坂夏の陣終結から400年。日本中を巻き込んだ戦乱の世に終止符を打ち、その後長く続く天下泰平の世が訪れるきっかけとなった歴史的事件の節目を祝おうと、各地でさまざまな催しが予定されています。
大阪城周辺では、金箔(きんぱく)貼りの船で城内の内濠を遊覧する「天下一の黄金の和船 大阪城御座船」(写真)が運行するほか、大阪城ファミリーフェスティバルなどを予定。天王寺区では、戦国武将・真田幸村ゆかりのイベントが行われます。
天下を二分して繰り広げられた戦いの舞台となった上町台地を散策し、400年前の情景に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
愛染堂勝鬘院 愛染まつり
「愛染まつり」が大阪市無形民俗文化財に指定
大阪市教育委員会は3月6日、「愛染さん」で親しまれる愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)の「愛染まつり」を市の無形民俗文化財に指定した。
毎年6月30日から7月2日にかけて行われる愛染まつりは、本尊である愛染明王の縁日に行われる法会。無事に猛暑が過ごせるようにと祈る「夏越しの祓(なごしのはらえ)」を兼ねており、祭り初日には四天王寺の僧侶が集まって多宝塔で大法要が営まれる。
近松門左衛門の浄瑠璃「冥途の飛脚」や「心中刃は氷の朔日(ついたち)」などの作品にも愛染まつりの情景が描かれており、江戸時代前期から継続して行われてきた行事と考えられる。
市教委によると、「宝恵駕籠(ほえかご)」行列はかつて、大阪市中の新地の芸妓衆が駕籠を仕立てて行列し参拝した風習。文献史料的には十日戎よりも早くから行われていたという。近年は、一般募集した祭りのイメージガール「愛染娘」たちを宝恵かごに乗せて初日に 華やかなパレードが行われており当時の情景を表現している。
愛染娘10人を募集
祭りの広報活動や宝恵かごパレード参加
愛染堂勝鬘院では、愛染まつりに華を添えるイメージガール「愛染娘」10人を募集しています。締め切りは5月15日(金)。
愛染娘は、浴衣姿で宝恵(ほえ)かごに乗ってパレードに参加するほか、花守りの授与を行うなど祭りを盛り上げる手伝いをします。いずれも広報活動と祭りの手伝いが主な仕事。謝礼は出ませんが、浴衣と記念品をもらえます。笑顔の素敵な人、祭りが大好きな人を待っています。
上町台地の地域情報紙 うえまち
創刊10周年記念パーティー
5月10日(日) シェラトン都ホテル大阪
― 一般参加者 募集中 ―
あべのハルカス・スペース9 毎月第2、4火曜日
百貨店で「ハルカス寄席」
本紙対談企画に登場の旭堂南海さんも出演(右下) あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階の「スペース9」で毎月第2、4火曜日に、「~喜楽に落語~ハルカス寄席」が開かれている。生のお囃子が入る本格的な落語を、1部1000円とお試し感覚で楽しむことができる。
昨年9月から月1回ペースで若手の落語会として開催してきたが、好評につき4月から月2回の開催に。メンバーも8人から16人と倍に増やした。
新たなメンバーとして、落語家だけでなく講談師や漫談家も加わった。これまでより幅広い組み合わせが可能になり、落語にとどまらない「寄席」としての間口も広がった。
3月23日に開かれた記者会見で、落語家の桂かい枝さんは、「奥さんの買い物中に旦那さんが落語を聞きに来るなど、落語会の常連でない人も多い。初めて落語に触れる人をリピーターにできるよう落語の楽しさを伝えたい」と意気込んだ。
各上演時間は1時間で、午後1時、午後2時30分の2回。入場料は各部1000円。1部と2部続けて観覧する場合は1500円。
開催日は、4月28日、5月12日・26日、6月9日・23日。
▽チケット問い合わせ=近鉄アート館、電話06・6622・8802
大阪市博物館協会
大阪市立の博物館等9施設のポストカード作成
大阪市の博物館や美術館、動物園に親しみを持ってもらおうと、大阪市博物館協会はこのほど、各施設の収蔵品などをデザインしたポストカード「OSAKAMUSEUMS CARD COLLECTION」を作成しました。
大阪城天守閣、大阪歴史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館など9施設が参加。5月末までの各施設で行われるイベントなどに参加した人に全9種類をセットにしてプレゼントします。なくなり次第終了。
ポストカードはペーパークラフトになっており、「文楽人形かしら」(大阪歴史博物館)や「トリケラトプス」(自然史博物館)などを組み立てて楽しむこともできます。
大阪歴史博物館は、5月6日(水)までの土日・祝日に行われる「学芸員による常設展示解説」の参加者に、大阪市立東洋陶磁美術館では、特別展「黄金時代の茶道具―17世紀の唐物」の開催中、4月25日、5月9日・23日の学芸員による見どころ解説、5月3日の学 芸員アフタヌーン・レクチャー(いずれも午後2時から)への参加者にプレゼントします。
詳細は各施設のホームページまたは「Osaka Museums 博物館・美術館情報」(http://www.ocmo.jp/museums/)へ。
プレゼント 詳細はこちら
5月30日(土)・31日(日)
第29回帝塚山音楽祭
上町台地の西端、阿倍野・住吉区にまたがる帝塚山エリアで5月30日(土)・31日(日)、「第29回帝塚山音楽祭」(同実行委員会主催)が開催されます。
閑静な住宅地で文教地区としても知られる帝塚山の魅力を、音楽を通して内外に発信するのが目的。万代池公園をメイン会場に、ライブコンサート(有料)が開かれるほか、野外コンサートやバザー、各種団体の発表などが行われます。
帝塚山音楽祭実行委員会事務局 電話06・6678・0022
進学塾エフイーアイ
子ども教育セミナーがスタート
毎月第3金曜日に実施 「脳力のストレッチをしよう」をスローガンに掲げる低学年・中学受験専門の進学塾エフイーアイは、社会貢献活動として、専門家による各種講義を展開する「なみはや市民大学」と連携した新たな試みをスタートさせた。
4月17日には「子ども教育セミナー」を開催。上級心理臨床カウンセラーの草開孝範氏が「子育て世代のパパ・ママセミナー」と題し、親が子どもにしてやれる最大のこと、人生を左右する事柄などについて語った。
当日は約20人が参加。熱心にメモを取ったり質問したりする姿が見られた。主催者の栢原義則・エフイーアイ塾長は「子育ては義務で、お金もかかりつらいものというイメージを持ったり、悩んだりする親は少なくない。子育ては楽しんでできるものだということを、セミナーを通して伝えたい。肩の力を抜いて子育てすることで親子関係も良くなり、親自身も幸せになれる」と話した。
毎月第3金曜日午後7時から、カタリーナホール玉造(天王寺区玉造元町3‐1)で開催しており、次回は5月15日(金)を予定。受講料は500円。今後は講義だけでなく、ラッピング講習会など親子関係を深めるセミナーも開催する。
カタリーナホール玉造では第1・2・4金曜日に知育ボードゲーム「ナインブレイク」の体験会も行っている。時間は午後5時半から。参加費500円。
また同塾を会場に、なみはや市民大学の講師を招いた大人向けのカルチャー教室も近く開設する予定。
▽エフイーアイ=天王寺区清水谷町17‐6 ウノショウビル1階、電話0120・06・7045