人形浄瑠璃
竹本住大夫さんに文化勲章
文楽で初
竹本住大夫(七代) 人形浄瑠璃文楽の大夫、竹本住大夫さんが、2014年度の文化勲章を受章しました。長い歴史を誇る文楽界で初めての受賞。上方芸能界にとって明るい話題となりました。
住大夫さんは1946年、豊竹古靱太夫(後の豊竹山城少掾)に入門。豊竹古住太夫の名で同年、四ツ橋文楽座で初舞台を踏みました。その後、技芸員の待遇をめぐって文楽界が二派に分裂する苦難の時代をくぐり抜けました。85年、国立文楽劇場で竹本住大夫を襲名し、89年には人間国宝に。「情」を練り込んだ独特の語りで文楽の魅力を伝え続け、2014年5月の公演を最後に現役を退きました。
受章に対する住大夫さんのコメントの要約は次の通り。
「思いもよらない栄誉に浴することとなり、文楽の長い歴史で偉大な先人たち、尊敬する諸先輩方がいらっしゃるにもかかわらず、大変おこがましいことだと恐縮しております。
浄瑠璃の魅力は何と言っても『情』。情を伝えるのが大夫の使命であり、お客さんに泣いてもらったり、笑ってもらったりしていただけるのも情が伝わってこそ。とはいえ情は出そうと思っても出せるものではなく、長年の稽古の積み重ねで、今も毎日毎日が勉強です」
国立文楽劇場開場30周年記念
初春文楽公演
新年を寿ぐ名作の競演 1月3日(土)から
義経千本桜(上) 1月3日(土)~26日(月)、国立文楽劇場で初春文楽公演が開催されます。新年の始まりにふさわしい華やかで見応えのある演目がそろいます。
初日の第1部開場前、1階正面玄関前では文楽人形による鏡開きが行われます。7日(水)まで、幕あいに抽選で手拭いのプレゼントがあります。劇場内にはえとの文字を書いた大凧が飾られ、華やいだ雰囲気で初芝居の幕開けを祝います。
第1部(開演午前11時)は「花競四季寿」「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」「義経千本桜」。第2部(同午後4時)は「日吉丸稚桜(ひよしまるわかきのさくら)」「冥途の飛脚」。
15日(木)は休演。観劇料は1等席一般6000花競四季寿(下)円・学生4200円、2等席2400円。
▽国立文楽劇場=中央区日本橋1‐12‐10、チケットの電話予約は0570・07・9900
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大坂城での凧揚げ
大阪歴史博物館 学芸員 大澤 研一
この写真の絵を見てください。お城の建物を背景に凧揚げをしている様子が描かれています。このお城は、そしてこの凧揚げをしている場所はどこなのでしょうか?
その答えはこの絵の右肩に書いてあります。「錦城の馬場」です。「錦城」は「金城」ともいい、いつまでも輝きを失わず、朽ちることのないという意味合いを込めた大坂城に対する美称です。
『浪花百景』は江戸時代の大坂を代表する景観・風物詩を選んだものです。お城の正面玄関である大手門(西側)の前に広がる馬場を背に凧揚げを行うのが大坂の風物詩の一つだったことが分かります。一方、大坂城の玉造口(東側)の南にあった杉山でも凧揚げをしている絵が残されています(『浪華の賑ひ』)。杉山は文字通り、杉が生えた小山で、春の暖かくなった時期に大坂町人がピクニック気分で訪れ、うたげを催しました。大坂城と凧揚げというのは意外な組み合わせのように思いますが、実はお城の周りでの凧揚げは珍しくなかったようです。
皆さんも凧作り教室に参加していただき、この歴史の一端を味わってみませんか?
人情活劇ミュージカル
「蝶子と吉治郎の家」
1月9日(金)から近鉄アート館
あべのハルカス近鉄アート館で1月9日(金)から12日(月・祝)まで、ミュージカル「蝶子と吉治郎の家」が上演されます。
舞台は昭和初期の大阪・道頓堀。駆け落ちして夫婦になった蝶子と吉治郎の家には、いつも訳ありの珍客がやって来る…。歌と踊りで描く、笑って泣いての人情劇です。
主演は西川忠志、紫とも(元宝塚歌劇団娘役トップスター)。Wキャストで元OSK日本歌劇団トップスターの洋あおいと桜花昇ぼるが出演。桜花は退団後、初めてのミュージカル挑戦となります。チケット発売中。
▽問い合わせ=近鉄アート館、電話06・6622・8802
桃陽小・公開授業
宮川彬良さん 6年生に合唱指導
「風のオリヴァストロ」歌う
作曲家の宮川彬良(あきら)さんが10月27日、桃陽小学校を訪れ、6年生に音楽授業を行った。宮川さんは、自身が作曲した「風のオリヴァストロ」を合唱した児童たちに、作曲家の視点から歌詞に込められた意味や歌い方を丁寧に解説。ユニークな例え話を交えた宮川さんの話に児童たちは目を輝かせて聞き入った。
同校の吉岡校長が、大学時代の同級生でもある宮川さんとかつて一緒に仕事をした縁から授業を依頼。「音楽は子ども、学校、人間にとって大事なもの」という吉岡校長の熱意を受け、宮川さんが快諾した。
6年生はこの日に向けて、「風のオリヴァストロ」を練習してきた。最初に児童の歌を聞いた宮川さんは、ピアノの前へ。途中、何度も演奏を止め、「息を吸って歌い始めのタイミングを合わせて」「4拍子を2拍子に意識すると風の動きが見えるよう」などとアドバイスした。
また、童謡「さっちゃん」を即興でゴスペル風にアレンジして演奏。会場を驚かせた。歌詞について「読み方を変えると命をテーマにした非常に尊い歌。音楽というのは表面的な音の向こうに色んな気持ちが込められている。叫び、泣き、笑いたくなるような様々な感情を読み取ってほしい」と話した。
最後に宮川さんの指揮で一緒になって歌い、「また来ます」と約束し、授業を締めくくった。
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玉造稲荷神社
玉造に「浪花講碑」建立
現在の協定旅館のルーツ
現在の協定旅館のルーツとなった江戸時代の旅宿の組合「浪花講」の歴史を伝える石碑「浪花講碑」が、発祥の地である玉造に建立され、10月26日に除幕式が行われた。
江戸時代の玉造は、伊勢参りの旅の玄関口として栄えたが、旅人に法外な料金を請求する「ぼったくり」宿など悪質な宿も多かった。誰もが安心して泊まれる旅館の組合を作ろうと、玉造の行商・松屋甚四郎らが中心となって1804年、浪花講の前身となる「浪花組」を結成。加盟宿に「ぼったくり行為の禁止」「賭博行為の禁止」などを守らせた。
石碑は、玉造稲荷神社の分社(中央区上町1‐8‐4)に建立。 式典には、同神社の鈴木一男宮司と発起人の落語家の四代目・桂文我師、近畿日本鉄道・山口昌紀会長らが出席。鈴木宮司は「庶民の発想から生まれた浪花講は、江戸時代の大坂らしい精神が反映したもの。地元の人も知らない歴史を伝え、民間に活力を与えられたら」と話した。
大阪城天守閣
大坂の陣ポスター第2弾
好評で販売開始
大阪城天守閣では、「大坂の陣400年」を周知するポスター第2弾「慶長十九年 冬の陣」を作成。
このポスターは、大坂冬の陣で最大の激戦と言われた「鴫野・今福の戦い」での一場面。豊臣方の劣勢に駆けつけ、圧倒的な存在感を示した武将、後藤又兵衛の勇姿が描かれています。
今年5月に発表した第1弾のポスター「大坂の陣 開戦前夜」が好評で、「来城の記念にしたいので譲ってほしい」との要望が相次いだことから、第1弾のポスターとあわせて1枚800円で販売します。
販売場所は大阪城天守閣 1階ミュージアムショップ。 通信販売や発送は行わず、店頭販売のみとなります。
※入館に際し別途入館料が必要です。入館料大人600 円
大坂の陣【読本】二巻 発行
大坂の陣について分かりやすく紹介するガイドブック「大坂の陣【読本】二巻」(無料)を発行。天守閣館内で配布しています(数量限定)。今回は「大坂冬の陣」に焦点を当て、戦で活躍した武将や舞台となった主要エリアをイラストマップ付きで紹介しています。
※入館に際し別途入館料が必要。
クーラコモンズ・ライフサポート
充実の暮らしと家族の安心
年齢とともに体の機能が低下しても、心までもが若さを失って沈んでしまうのは、その人に合った楽しく安らげる時間がないからではないか。
「クーラコモンズ・ライフサポート」は、至れり尽くせりの老人ホームではなく、また決まったサービスしか受けられない高齢者用住宅などとも違い、その人に必要なケアやサービスを受けながら「自分で生活すること」を重視した介護付き賃貸居室。
まだ元気だけれど少しサポートが必要で、一人だと寂しくて不安になるという人やその家族からの問い合わせが多い。
日々の生活では、入居者の「喜び」や「楽しみ」を大切にしている。併設のデイサービスでは、陶芸やパステル画教室等が定期的に開かれ、好きな内容を選んで参加できる。こうした活動が入居者同士の交流も深めている。
入浴は介助付きで個入浴が基本。大きめのお風呂で一人、くつろげる。旬の食材を使い、栄養バランスに配慮した毎日の食事も充実。天ぷらや炊き込みご飯、手巻き寿司など全て館内の厨房で作り、出来立てを提供している。
充実した暮らしの積み重ねが、入居者の生活にうるおいを与えている。見学は随時可能。
▽クーラコモンズ・ライフサポート=天王寺区大道3‐4‐3、電話06・6775・0345
http://www.curacommons.jp/
生國魂神社で鞴祭り
熟練の技披露 刀剣鍛錬神事
「製鉄・かまどの神」を祀る生國魂神社境内の鞴(ふいご)神社で11月8日、恒例の「鞴祭り」が行われ、多くの参拝客が見守る中、日本美術刀剣保存協会近畿支部の刀匠が古式にのっとり刀剣鍛錬を披露した。
鞴とは火炉に風を送る火おこしの道具。機械よりも風圧を自在に操れることから、伝統的な作刀の鍛冶場で現在でも用いられている。鞴祭りは、鍛冶屋や鋳物師また冶金、製鉄、非鉄メーカーに関わる人々が安全や産業の発展を願う行事で、全国の鍛冶場で行われている。
神事では、鞴でおこした火で刀の材料となる玉鋼を加熱。火中より取り出された真っ赤な鉄の塊に、白い古式装束姿の刀匠たちが大槌を交互に振り下ろし、「トン・テン・カン」とリズミカルな音が秋空の境内に響いた。
お守り刀展覧会×二次元vs日本刀展
大阪歴史博物館でファッションショー
特別展オープニング飾る
大阪歴史博物館で開催中の特別展「お守り刀展覧会×二次元VS日本刀展」の開幕初日、館内で「お守り刀ファッションショー」が行われ、同展のオープニングを盛り上げました。
日本の美術工芸品である刀剣は古来より、護身用としてだけでなく祈りと願いが込められた「お守り刀」の意味もあります。現代でも、大切な子や嫁入りする娘へと授けられていることから、ショーでは振り袖や白無垢(むく)、打掛などの花嫁衣装に身を包んだモデルらが、刀を持って登場。和装と「お守り刀」を組み合わせた華やかなステージで観客を魅了しました。
展覧会は12月23日まで。
大阪城天守閣の秋祭り
「大坂の陣」にちなんだイベントが充実
「大阪城天守閣の秋まつり」が11月2・3日の2日間にわたって開かれ、「大坂の陣400年イヤー」を迎えた〝歴史の舞台〟大阪城にふさわしい様々なイベントが行われた。
天守閣前で行われた講談と歴史再現パフォーマンス「大坂冬の陣・真田丸の戦い」では、講談師・旭堂南陵師の名調子に合わせて、東西屋が真田丸の戦いを再現。後半には、真田幸村役で元OSK日本歌劇団トップスターの桜花昇ぼるさんが登場。天守閣をバックにした迫力あるステージに数百人が見入った。
天守閣2階では、歴史トークライブが開かれた。歴史アイドルの小日向えりさん、MBSアナウンサーの柏木宏之さん、大阪城天守閣の北川央館長が、「大坂冬の陣」で起こった戦の経過について、実況中継風のラジオドラマを交えながらトークを展開した。
北川館長監修の「大坂の陣戦国歴史検定」が来年5月31日に開催されることも発表された。
このトークライブの模様はMBSラジオで11月16日に放送。MBSラジオのウェブラジオ(http://www.mbs1179.com/fuyunojin/)でストリーミング音声を聴くことができる。
山本能楽堂
大阪城天守閣前で公演
能の魅力 外国人観光客に伝えたい
能の魅力を広く世界に知ってもらい観光都市大阪をPRしようと、山本能楽堂と大阪商工会議所、大阪観光局は10月26日、大阪城天守閣前本丸広場のステージで能公演(2回)を初めて開催。外国人らのべ約1000人が見守った。同能楽堂の山本佳誌枝事務局長は着物姿で登場し、英語と日本語で、曲目や能で使う楽器について解説。能「高砂」と「土蜘蛛」が上演された。
同能楽堂によると、大阪を代表する観光名所である大阪城天守閣の来場者は、9割を外国人観光客が占めるという。ユネスコ世界無形遺産で日本を代表する伝統芸能でもある能楽を、多く外国人が集まる天守閣前で披露することで、大阪観光の魅力を世界に発信しようと企画した。
中央区で「能楽へのいざない」
上方伝統芸能息づく中央区を誇りに
大阪を代表する2つの能楽堂や国立文楽劇場がある中央区では、歴史と文化が息づく豊かな地域性を生かした催しを年数回、無料で開催している。
10月24日の「文楽へのいざない」に続いて、同29日には中央区役所ロビーで「能楽へのいざない」を実施。山本能楽堂代表の山本章弘師が、来場者に能「高砂」の謡指導を行った。結婚式などのおめでたい席で披露される謡とあって来場者も笑顔に。その後、お囃子に合わせて全員で「たかさごや~」と謡を響かせた。
最後に、「高砂」を半能で披露。終演後、山本師は「中央区は伝統芸能に根差したまち。お住まいの皆さんに、このことを誇りに思っていただきたい」と語りかけた。
天王寺 真田幸村博
真田丸の陣
大坂冬の陣400年を記念する「天王寺 真田幸村博」(同実行委員会主催)のコアイベント「真田丸の陣」が11月1日、真田山公園で開かれ、約4000人が来場した。
約100人の「三光神社こども幸村隊&枕太鼓」がオープニングのステージを盛り上げ、「浪花SANADA十勇士」の迫力ある殺陣パフォーマンスや声優・池田秀一氏をゲストに迎えたトークライブ、大坂の陣400年天下一祭PR武将隊「大坂RONIN5」による演武などに、多くの歴史ファン・戦国武将ファンが熱心に見入っていた。
会場には戦国グルメ・グッズが並び、チャンバラ合戦が楽しめるコーナーも。甲冑武者隊や戦国系コスプレーヤーも集まりイベントを盛り上げた。
ハイハイタウンに真田幸村現る!?
うえほんまちハイハイタウン(天王寺区上本町)の1階吹き抜け部分に巨大な真田幸村像(写真)が現れ、訪れた買い物客らを驚かせている。
ハイハイタウンの開館35周年を記念して、大阪成蹊大学芸術学部の学生らが制作したもので、直径約9mの迫力ある幸村を仰ぎ見ることができる。天王寺区のイベント「天王寺 真田幸村博」と共催。
また、同地周辺が「大坂の陣緒戦勝利の地」と伝えられていることから、建物北側に記念の石碑も建立された。館内にはほかにも「真田十勇士」の顔出しパネルが置かれるなど、 全館挙げて「大坂の陣400年」を盛り立てている。
welcomingアベノ・天王寺
阿倍野・天王寺でアカペラフェス
まちに歌声響く
アベノ・天王寺エリアをアカペラの聖地に―。全国からアカペラアーティストが集う「Welcomingアベノ・天王寺 アカペラTOWNフェスティバル」が10月25・26日、 JR天王寺駅周辺の4会場で開かれた。
音楽を通してアベノ・天王寺エリアの魅力を発見し、活性化につなげようと近鉄や東急不動産、JR西日本でつくるキャンペーン事務局が2011年から開催。全国からアカペラアーティスト37組が集まり、美しいハーモニーを響かせた。
26日には「アベノ・天王寺アカペラ応援サポーター」の歌手・相川七瀬さんが登場。ほかの参加者と共演した。
京都・南山城の寺院と仏像を訪ねて
優美な十一面観音にうっとり 仏像講座受講生 廣澤嘉代子さん
NPO法人まち・すまいづくりの「上町台地仏像鑑賞講座」は10月19日、京都府南部の南山城の寺院と仏像を巡る日帰りバスツアーを実施しました。参加した受講生の廣澤嘉代子さんの感想をご紹介します。
日本各地に被害をもたらした台風が吹き去り、当日は見事な日本晴れに恵まれました。
最初に訪れたのは禅定寺。10世紀末頃の創建だそうですが、鎌倉から戦国時代に伽藍(がらん)が焼失し、江戸時代に復興されたとか。ご本尊の十一面観音菩薩立像の前に立ち、ただ圧倒されました。高さ2・8mの大きく見事なお像に当時の人々も随分癒されたことでしょう。
次は観音寺。天武天皇の勅願で創建された寺ですが、1437年の火災で伽藍のほとんどが焼失し、現在は本堂と庫裏、鐘楼のみ。こちらのご本尊も十一面観音菩薩立像。存在感のある素晴らしいお姿にまたまた圧倒されました。
海住山寺は天平7年、聖武天皇が大仏造立の平安を祈願して建立しました。ご本尊の十一面観音菩薩立像は、色彩は剥げ落ちてしまってはいるものの、とても優美で、当時はどれ ほど美しいお姿だったでしょうと思いをはせました。境内には国宝の美しい五重塔もありました。
最後は現光寺へ。こちらの十一面観音坐像の製作年代は鎌倉時代。セキュリティーのため、残念ながら、ぽつんと建ったコンクリートの建物に納まっておられるのは痛ましい気がしました。
一日かけて美しい観音様を拝観して心豊かな気分に。ふと辺りを見渡すと一面の田んぼ。たわわに実ってこうべを垂れた稲穂、鈴なりに実った「ころ柿」など美しい日本の原風景に浸り、充実した一日に感謝しながら帰路につきました。
森ノ宮医療学園専門学校
読者に元気届けたい
「ココロとカラダに元気をプラス」をコンセプトに、地域に密着した情報を届ける季刊情報誌「ここ+から」は、森ノ宮医療学園専門学校(東成区)が年4回、発行するフリーペーパー。 医療系の専門学校ならではの視点で、読んだ人が元気になるような情報を伝えたいと、2013年9月に創刊しました。
毎号、「ひとあるき、まちさんぽ」と題してJR大阪環状線沿線のまちの店や人を紹介しています。健康に関する記事では、体にいいレシピや簡単にできるエクササイズ、ツボなどをテーマに東洋医学に基づいた情報を掲載。鍼灸師と柔道整復師を養成する同校の教員が専門知識に基づき執筆しているそうです。
近鉄鶴橋駅や生駒駅、医療機関、治療院などで配布しています。興味のある人は一度手に取ってみては。
■発行:3、6、9、12月 ■部数:1万5000部 ■仕様:A4・オールカラー ■設置:近鉄奈良線「鶴橋駅」「生駒駅」など
▽問い合わせ=ここ+から編集委員会、電話06・6976・6889(担当・森永)
マリ・バトンスクールの高見真理子代表
「生涯スポーツ功労者表彰」受賞
地域におけるスポーツの普及、指導などで特に尽力した現役の指導者に贈られる文部科学省の「平成26年度生涯スポーツ功労者表彰」に、天王寺区夕陽丘に本校を置くマリ・バトンスクールの高見真理子代表が選ばれました。
高見さんは同スクールを40年にわたって主宰するとともに、大阪バトン協会副会長を務めています。近年では、ミュージシャンの篠原信彦氏と協力してロックとバトンを融合させた新たな試みを展開。スポーツとしてのバトンにとどまらない斬新な試みにも挑戦し、バトン愛好者の裾野を広げています。
11月15日には、大阪府の「生涯現役スポーツ賞・団体賞」を同スクールが受賞。バトン教室の活動やイベントへの積極的な参加など、長きにわたり地域のスポーツ振興に貢献した功績が認められました。
業生の中には、米・ラスベガスで人気の「シルク・ドゥ・ソレイユ」で活躍する高見亜梨彩も。スポーツ分野だけでなく、エンターテインメントの世界へもマリ・バトンスクールの可能性は広がっています。
▽マリ・バトンスクール=天王寺区上本町9‐4‐5、電話06・6774・5066
冨岡みちさん 三木露風賞受賞
「宝くじにでも当たったみたい」
現世代を超えて歌い継がれる童謡の誕生を目指す「第30回三木露風賞・新しい童謡コンクール」の最優秀賞に、本紙で『こころちゃん』を連載中の童謡詩人、冨岡みちさんの作品『かりんとう』が選ばれました。三木露風賞※は、詩人にとって小説でいう直木賞に匹敵する権威ある賞。全国から寄せられた5000編を超える創作詩の中から選ばれた上位入賞作品には曲がつけられ、新たな童謡が生まれます。
受賞の喜びを冨岡さんに伺いました。
大阪弁の詩人として有名だった師匠の島田陽子の門下生でもまだ受賞者がいなかったので、まるで宝くじに当たったよう。「まさか私が」という気持ちです。
学習塾のエフイーアイで20年間、子どもたちに朗読と作文を教えてきました。直接子どもたちと触れ合える環境が、創作の源なのかもしれません。身近なものや目の前で見てきたことが、自分の中で熟成されていきます。そしていつか詩となって出てくるんです。
師匠の「大阪生まれの大阪育ちとして自分の本音を書いたらいい」という言葉がずっと胸にあります。いい作品を残している詩人は、人に言えない、理解されないような深い悲しみを抱いているものです。戦争体験のある私も、根底にそんな悲しみを持っています。詩を書くことで悲しみを消化し、昇華して作品が良くなっていくように感じています。
今後も童謡詩を中心に、少年詩も積極的に手がけていきたいと思います。
※三木露風賞…童謡「赤とんぼ」の作詩者三木露風の生誕地・兵庫県たつの市で創設。「赤とんぼ」に続く新しい童謡の創造を目指して、1985年に始まった。
大阪義士祭
ちびっこ義士募集中
吉祥寺で12月14日(日)
「忠臣蔵」で知られる赤穂浪士たちをしのぶ「大阪義士祭」が12月14日(日)、浅野家の大阪の菩提寺である万松山吉祥寺(天王寺区六万体町1‐20、四天王寺前夕陽ケ丘駅すぐ)で開催されます。主催する大阪義士会では、白黒の陣羽織を着た赤穂浪士姿で時代行列に参加する子どもたちを募集しています。参加費3500円(貸衣装・クリーニング代含む)。
当日は午前10時からの式典に続き、武道や太鼓、落語などの奉納行事が行われます。午後1時からは、「子ども四十七義士時代行列」を実施。子どもたちがバスに乗って大阪城 天守閣などを表敬訪問します。境内では、温かい討ち入りそば(500円)や抹茶の接待もあります。
▽申し込み=大阪義士会事務局(龍鳳堂津崎内)、電話06・6771・2310
天王寺七坂、下寺町周辺で11月28日・29日
「お寺のまち」天王寺区下寺町と天王寺七坂周辺が11月28日(金)・29日(土)、約1400個の幻想的なキャンドル(ろうそく)の明かりに包まれます。午後6~9時。
天王寺区役所と大江ふれあい協議会の共催。周辺の寺社も協力し、門前や境内などにキャンドルを並べるほか、各寺であんどんや本堂などに明かりをともします。
関連イベントとして、大覚寺(下寺町1‐3‐77、源聖寺坂から南へ3軒目〈写真下〉)では両日午後7時から、本堂で「てらまち読経ライブ」を開催。境内やお堂にもろうそくが揺らめく中、僧侶の声明(節をつけて唱えるお経)や雅楽の音色が響き渡り、非日常的な雰囲気が味わえます。出演は大江組三帰会。
ほかに、「お寺のまちde七坂トーク」(両日午後7時15分)や弦楽アンサンブル演奏(29日午後6時半)を開催。いずれも会場は岡崎紙工㈱(逢阪1丁目3‐56、天神坂中ほど)。イベントはいずれも入場無料。
▽天王寺区役所市民協働課=06・6774・9734
あべのハルカスpresents
あべの・天王寺イルミナージュ
天王寺公園をイルミネーションで飾り付ける「あべの・天王寺イルミナージュ」が今年も始まりました。来年2月1日まで。
今年は園内の茶臼山が舞台となった「大坂の陣」から400年を迎えることから、戦国時代を連想させる入場門や「光の真田陣営」など、「和」をテーマにデザイン。「大坂の陣400年 天下一祭」とも連動しており、大道芸などのエンターテイナーによるライブパフォーマンスなどもあります。
このほかにも上町台地の各所でイルミネーションイベントが催されています。冬の夜に光のアートで創り出される幻想的な空間を堪能してみては。
■料金:大人1000円 小学生以下500円 3歳未満無料
▽問い合わせ=イルミナージュ事務局、電話06・6452・6452
プレゼント 詳細はこちら
ホテルニューオータニ大阪
クリスマスディナー&コンサート
12月18(木)~25日(木)
トップアーティストを招いたクリスマスディナー&コンサートが、ホテルニューオータニ大阪(中央区城見1‐4‐1)で開催されます。
12月18日のゲストは「PRIDE」「PIECE OF MY WISH」などのヒット曲で知られる今井美樹。料金は一般4万円。
ほかの日程には「さだまさし」「玉置浩二」「谷村新司」「松田聖子」が出演。その他の詳細はホテルホームページで確認できます。
問い合わせ=大阪イベント係 電話0570・00・2345
愛染堂勝鬘院
除夜の銅鑼で厄落とし
「愛染さん」で親しまれる愛染堂勝鬘院では12月31日午後11時30分から約30分間、厄除けと開運を願う「除夜の銅鑼(どら)」が行われます。
境内は午前1時ごろまで開放され、多宝塔のライトアップと本尊・愛染明王(写真左)のご開帳があります。ご利益を授かろうと毎年多くの人でにぎわいます。
▽愛染堂勝鬘院=天王寺区夕陽丘町5‐36、電話06・6779・5800
和宗総本山 四天王寺
除夜の鐘
午後11時から整理券配布 甘酒の振る舞いも
一年の最後を締めくくる大みそかの夜。四天王寺では、新年を新たな心で迎えるために煩悩を払う「除夜の鐘突き」を北鐘堂・南鐘堂・太鼓楼の3カ所で行います。先着108人。
午後11時から整理券を配布し、11時30分開始。除夜の鐘終了後も引き続き「開運の鐘」(北鐘堂)と「招福の鐘」(太鼓楼)を、明け方3時ごろまで順番に突くことができます。先着1000人に午後11時30分から、東楽舎で甘酒が振る舞われます。
▽四天王寺=天王寺区四天王寺1‐11‐18、電話06・6771・0066
ロック・レジェンド バトンと豪華共演
2015年1月20日(火)
日本のロック・レジェンドとシルク・ドゥ・ソレイユのスターによる「ROCK’N’ROLL CIRCUS!」が心斎橋のBIGCATで開催されます。マリ・バトンスクール所属でラスベガス公演に出演中の高見亜梨彩がロック界の伝説的存在、篠原信彦(フラワー・トラベリン・バンド)らとコラボレーションします。
特別ゲストに桑名晴子を迎え、RОLLY(すかんち)、和田ジョージ(フラワー・トラベリン・バンド)、鮫島秀樹(ex.ハウンド・ドッグ)、原田喧太(KATAМARI)、 坪倉唯子(B・B・クィーンズ)、高木太郎(ザ・サヴォイ・トラッフル)、スペンサー・ノヴィック(シルク・ドゥ・ソレイユ)と豪華な顔ぶれ。
ロックとサーカスの音絵巻が展開されます。
■会場:BIGCAT(大阪市中央区西心斎橋1-6-14 BIGSTEP4階) http://bigcat-live.com/
■午後6時 開場 7時 開演 ■入場料前売:5000円(ドリンク代別途要)
■問い合わせ=office ASM Inc. 電話06・6774・0774