大阪城400年天下一祭
いよいよ始まる! 冬の陣2014
大阪の歴史と文化に触れて
2014年、15年は、「大坂の陣(冬の陣・夏の陣)」から400年を迎える節目の年です。
大阪府下では「大坂の陣400年」に合わせて官民一体で大阪を盛り上げていこうと、10月1日(水)から「大坂の陣400年天下一祭 冬の陣2014」が始まります。
豊臣家と徳川家が争い、戦国時代最後の戦となった大坂の陣。この戦を機に、その後長く続く天下泰平の世が始まりました。江戸時代の大坂は「天下の台所」と称され、町人のまち、商売のまちとして繁栄、豊かな文化をいくつも生み出しました。そして近代以降、現在に至るまで、大阪は東京と並び日本を代表する都市として発展し続けています。
期間中、大阪城を拠点に府内各地では様々なイベントが繰り広げられます。
大阪城公園の西の丸庭園では、直径36mの巨大テント「西の丸ドーム」が出現。週末を中心に、コンサートや伝統芸能などの公演が予定されています。極楽橋周辺には、「侍ミュージアム・武将ホール」が完成。最新の映像技術を駆使して400年前の光景が映像体験できるほか、侍・忍者ショーなどが開催されます。太陽の広場では11日(土)~13日(月祝)、「ご当地キャラ天下統一大合戦」もあります。
西の丸ドームでこけら落とし寄席
「西の丸ドーム」では、開幕初日となる10月5日(日)午後2時から、桂米朝一門会による「こけら落とし西の丸ドーム寄席」が開かれます。出演は、桂ざこば、桂雀三郎、桂吉弥、桂佐ん吉ほか。全席自由。入場料3500円。
千貫櫓・多聞櫓など4カ所を特別公開
大阪城公園内の「一番櫓・千貫櫓・多聞櫓・金蔵」が11月8日から16日までの9日間、特別公開されます。いずれも重要文化財で、普段は公開していない貴重な古建造物。歴史ファンはもちろん、子どもから大人まで大阪城の歴史を興味深く学べる機会です。公開時間は午前10時~午後4時30分。入場料は大人400円、中学生以下200円、未就学児無料。
一心寺に大阪市から感謝状
大坂の陣ゆかりの茶臼山に史跡碑寄贈
大坂の陣400年を記念した史跡碑が天王寺公園内の茶臼山(大阪府史跡)に建立され、9月9日、お披露目式が行われました。隣接する一心寺が大阪市に寄贈したもの。
碑は高さ2・5m、幅4m。「群雄割拠」から統一が実現され、「天下泰平」につながることを象徴した波型に掘り出した石の上に、大きな円盤が取り付けられています。
大坂の陣の舞台となった茶臼山は、冬の陣で徳川家康が、夏の陣で真田幸村が本陣を置いたとされる場所。その歴史的意義や大坂の陣とのつながりを感じてほしいと、一心寺の高口恭行長老が史跡碑の建立を発案しました。
この日は、大阪市から高口恭典方丈に感謝状が贈呈。高口長老は「大坂の陣を代表する場所である茶臼山が認識され、訪れた人が歴史を追体験する手がかりになれば」と話しました。
大坂之陣四百年供養法会
10月1日(水) 一心寺
一心寺で「大坂之陣四百年供養法会」が営まれます。
大坂の陣で戦死した豊臣・徳川両軍戦死者の供養と泰平を祈るもの。茶臼山は、大坂の陣で両軍がぶつかり合う激戦地となりました。当時の住職本誉存牟上人は高野山に避難。終戦後、いち早く一心寺に戻り、おびただしい数の遺骸を境内に集めて荼毘(だび)に付したと言われています。
同寺ではその後50年忌、100年忌などの節目ごとに大坂の陣戦没者供養の法要が盛大に営まれてきました。幕末動乱期や米軍空襲戦災期などで継続が途絶えていましたが、400年の節目を迎える今年、大坂の陣開戦日に合わせて再開する運びになりました。
第1部 午前8時~9時30分
百僧供養 於:本堂・日想殿
大阪市内浄土宗二百ヶ寺によ る随時ご参詣、御読経・御焼 香・ご回願
第2部 午前10時30分~正午
本堂法要 於:本堂
浄土宗大本山百万遍知恩寺
御法主 服部法丸大僧正御導師
第3部 午後1時30分~
大坂の陣フォーラムin一心寺 於:一心寺シアター倶楽
■講演「大坂の陣と一心寺・ 茶臼山」 大阪城天守閣館長・ 北川央
■講談「大坂夏の陣・茶臼山 の戦い」4代目 旭堂南陵
■大坂の陣談義(真田徹氏、 安居神社・中島一熈宮司 ほか)
■「大阪城・歌劇武将隊」お 披露目(桜花昇ぼる ほか)
「浪花講碑」建立を記念
玉造稲荷で落語会「落語でお伊勢参り」
10月26日(日)
江戸時代、安全な伊勢参りをするために組まれた旅宿の組合「浪花講」。その発祥の地、玉造に記念碑「浪花講碑」が建立されることになり、それを記念した落語会「落語でお伊勢参り」が10月26日(日)、玉造稲荷神社参集殿で開かれます。建立される場所は同神社の分社境内地(中央区上町1‐8‐4)。
江戸時代の玉造は伊勢参りの西の玄関口として栄え、多くの旅人でにぎわいました。しかしぼったくり宿や追いはぎなどで旅が安全とはいえなかった当時、信頼ある宿や道中案内を提供する浪花講は人気を呼び、全国に広まっていきました。これが現在の協定旅館のルーツとされています。
当日は、落語家の桂文我らが伊勢参りにちなんだ落語「東の旅・発端」「三十石」などを披露。鈴木一男宮司との対談「浪花講」も行われます。
午後4時開演。料金は前売り2500円、当日3500円。
▽玉造稲荷神社=中央区玉造2‐3‐8、電話06・6941・3821
元看護師、そして、モデル、
アイドル学研究家、スクール取締役…
kunico(クニコ) さん
kunicoさんはユニークな経歴の持ち主だ。滋賀医科大を卒業後、大学病院などで看護師として5年間勤務。その間にスカウトされモデルを兼業で行う。レッスンやモデルの仕事を通し、自分が変わっていくことを経験。本当にやりたいことをしようと本格的にプロのモデルに転身することを決めた。
数年後、所属事務所での活動に限界を感じていたところ、知人から「沖縄アクターズインターナショナキレートバーガープレート・1290円ル」(東京都)を紹介された。自分と同じモチベーションの研修生に引かれ、同スクール会長に直談判。オーディションを飛び越えて同スクールに移籍した。
研修中に感じたのは、「人から選ばれ、愛され、輝ける力」すなわち「アイドル力」の大切さだ。様々な経験を通して自己プロデュース力を身に付けるというスクールの方針に従い、神戸で研修後、2年前に天王寺へ活動拠点を移した。沖縄アクターズインターナショナル関西の代表取締役として、同スクールが展開する「佐世保バーガー天王寺店」をプロデュースした。
また、オリンピック強化選手の食事管理を行う専門家のセミナーを受講したのがきっかけで、「キレートメニュー」(※)玄米ロコモコ・800円(上) 玄米自家製カレー・850円(下)の開発に着手。自身のダイエット経験を踏まえ、「心体技」(重要度順)の「体(食事やウオーキングなどのエクササイズで体を作る)理論」に基づき、一般向けのメニューを考案した。このメニューを軸に「女性が利用しやすく、アイドル力を向上」をコンセプトにバーガー店をブランドチェンジ。10月、新たに「キレートカフェ」をオープンさせる。同店2階では、ウオーキングレッスンやアイドル力向上を目指す様々なプログラムも開催する予定。
この他に、夢を持つ人を支援するNPO法人「ギブミードリーミング」を運営。調理専門学校の学生とともに「キレート」をコンセプトとした商品開発に取り組んでいる。テレビ局と連携し、料理研究家とコラボした美と健康に関するイベントも企画するなど、kunicoさんはますます活動の場を広げている。
※キレート メニューとは
午前11時~午後10時(午後3時~6時休憩)天王寺区南河堀町3‐27 電話06・6773・5574 キレートとは、体内に蓄積して排出が難しい有害物質や重金属を外へ排出できる物質へと変換する作用。この作用により、有害物質等でブロックされ充分に吸収できなかった栄養素を体が効率よく吸収するようになります。こうして吸収される栄養素を美肌やむくみ対策、代謝改善など目的別に提供できるのが「キレートメニュー」の特長。同店では玄米など栄養源となる食材の一部を、オリンピック強化選手へ食材提供を行っている農場から仕入れています。
キレートカフェとは
アイドル力向上を目的としたメニューのほか、ウオーキング、メーク、ヘアアレンジなど様々なセミナーを提供するお店です。
◇
kunicoさんとの会話を楽しみながら、キレートメニューできれいになれる。女性にとってはお得なお店ですので、興味のある人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2014
大阪が誇る映画祭が阿倍野にある。8月22日~24日、阿倍野区民センターで開催された「ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2014」。日本の優れたドキュメンタリー映画が一度に10作品も鑑賞できる映画祭である。
同映画祭は、阿倍野区役所とドキュメンタリー映画監督の伊勢真一氏が中心となって2003年に始まり、6年目以降は市民ボランティアが運営を継続。今回で12回目を迎えた。若いボランティアスタッフが忙しく応対している姿を会場のあちこちで見ることができ、市民参加の映画祭として定着しているという印象を受けた。
監督たちが撮影裏話などを語り合うドキュメント・トークでは、笑いあり感動ありの制作秘話や映像に込めた監督の真意などが語られ、この映画祭ならではの面白さがあった。また上映後、ロビーの物販ブースでは、監督と直接話せる機会もあり、感動を直接伝える人や意見交換をする人などでごった返していた。普通の映画館では味わえない魅力の一つだ。
まだ、阿倍野区民でさえ知らない人も多い映画祭だが、日本が誇るドキュメンタリー映画祭へと発展を予感させる3日間だった。
▽問い合わせ=ヒューマンDFプロジェクト大阪事務局、電話080・6180・1542
http://hdff.jp
彦八まつり
桂佐ん吉レポート
上方落語の始祖、米沢彦八が活躍した生國魂神社で9月6・7日、毎年恒例の落語家のファン感謝祭「彦八まつり」が開かれ、多くの人でにぎわいました。
上方落語協会などが主催し、今年で24回目。天満天神繁昌亭などで活躍する落語家たちが一堂に集まり、落語会やステージイベントなどを通してファンと楽しく交流しました。うえまち寄席でおなじみの落語家・桂佐ん吉さんが祭り当日の様子をリポートしてくれました。
初日、オープニングセレモニーで長唄「雛鶴三番叟(ひなづるさんばそう)」を披露させていただきました。いっぱいのお客さんで気持ち良くうたえましたが、舞台上は暑くて汗がダラダラ流れて蒸し焼き状態。朝の出番が終わり、米朝一門のポン菓子やら鯛焼きを食べながら、昼は別の仕事へ。終わって戻ると夕方から大雨。ということで、早めに店じまい。彦八まつりは毎年のように雨に見舞われます。
2日目は朝からポン菓子屋。米を機械に入れ、20分ほど圧力をかけて期をみてスイッチを押すと、凄まじい「ポーン」という音。それを容器に移し、蜜を混ぜていく、かなりの重労働。その割に実入りはわずか。何商売でも楽なもんはないなあと実感した次第です。(笑)
2日間で、いろんなお客さんと会えて、初めての体験もでき、充実した祭りでした。
玉造稲荷神社
豊臣・徳川家ゆかりのだんご茶会
豊臣秀頼公銅像前で裏千家の野点
玉造稲荷神社で10月13日(月・祝)午前10時~午後3時、毎秋恒例の「だんご茶会」が開かれます。
同神社は、豊臣・徳川時代を通して大坂城の鎮守神として知られ、豊臣家ゆかりの武家が千利休のお点前で茶会を催していたと伝えられています。
当日は、当時の風流を味わってもらおうと、自然に囲まれた境内の豊臣秀頼公銅像前で裏千家の野点(のだて)が行われ、だんごや点心を味わいます。お茶券1800円(だんご・点心付き)。
神社境内には秀頼像のほかに、淀君胞衣塚や慶長8(1603)年に秀頼が寄進した石鳥居が残り、大阪城と同神社のつながりをうかがわせます。
▽玉造稲荷神社=中央区玉造2‐3‐8、電話06・6941・3821
七五三参り ご祈祷予約受付
衣装・写真など5点セットの便利パックも
玉造稲荷神社では11月からの七五三参りの祈祷(きとう)申し込みを受け付けています。
ご祈祷・衣装・着付け・写真撮影・土産の5点がセットになった「便利パック」(3万1320円)の利用は、11月15日(土)・16日(日)のみとなります。写真サイズはキャビネ版(台紙付き)。衣装小物は当日150点以上の中から選べ、女の子の髪のセットも可能です(別途5400円)。足袋と下着、タオルは持参してください。
ご祈祷のみ(11月中受け付け)は7000円。駐車場は無料です。
予約・問い合わせは玉造稲荷神社へ。
近鉄ハルカス店 街ステーションで
生國魂神社・小屋掛け辻噺を再現
「うえまち」は上方落語発祥の地。江戸時代中期、生國魂神社の境内で小屋掛けの辻噺(つじばなし)をしたのが始まりと言われています。平成の世にそれを再現しようと、11月22日(土)、近鉄百貨店あべのハルカス本店7階街ステーションで、「小屋掛け辻噺」が開かれます。
会場をヨシズで囲い、小屋掛けに見立てて開催。生國魂神社の中村文隆権禰宜が当時の様子を解説した後、桂佐ん吉と桂ちょうばが「上方落語の始祖」米沢彦八にちなんだ落語を披露します。
落語はこうして生まれた!
芸能の演じられる場所の歴史は、「屋外から室内へ」の道をたどっている。わが落語も、小屋掛けの興行から寄席へ進化した。
今回の試みは、落語の原点に返って往時のよすがをしのぼうとするものだ。「うえまち」の一角を占める生國魂神社は、米沢彦八が活躍した場である。今日250人を越える上方落語家の先祖と言うべき存在の人だ。その彦八が、どのようにして落語を演じていたかを再現することによって、皆さんを300年前に誘おうという趣向である。
再現の場であるあべのハルカスは、日本一の高い建物である。現在の大阪を余す所なく見透すことが出来るが、悠久の昔をも「見晴かす」ことが可能だ。
演ずる桂佐ん吉さんと桂ちょうばさんは、未来の落語界を背負う逸材である。過去と現在と未来が一度にして体感できるこの催しを、見逃す手は、さらさらないのである。
(演芸評論家・相羽秋夫)
大阪市立社会福祉センターで毎月第2土曜日
不動産活用や遺産分割…
専門家による無料相談会 次回10月11日(土)
NPO法人まち・すまいづくりは毎月第2土曜日、大阪市立社会福祉センターで、土地建物の資産活用や相続、遺言、離婚など住まいと暮らしにまつわる様々な質問や疑問に答える無料相談会を開いている。
同NPOには1級建築士や弁護士、司法書士、税理士など専門家が所属。それぞれの専門性を生かして市民の暮らしの悩みを解決し、役立つ情報を提供していこうと始めた。
9月13日の相談会には4組が相談に訪れた。「空き家と更地を所有しているが、有効な活用法はないか」「借地権の更新について」「子どもたちに財産を分割譲渡したいが、税金が少なくなる方法は」などの相談が寄せられ、専門家メンバーが親身に対応していた。
次回の開催は10月11日(土)午前10時~午後1時。
▽予約・問い合わせ=NPO法人まち・すまいづくり、電話06・6779・7222
▽会場=大阪市立社会福祉センター、天王寺区東高津町12‐10
南山城の仏像を巡る
日帰りバスツアー 参加者募集
NPO法人まち・すまいづくりの「上町台地仏像鑑賞講座」は10月19日(日)、京都府南部の南山城(みなみやましろ)の寺院と仏像を巡る日帰りバスツアーを開催。参加者を募集しています。
奈良と京都の間、木津川流域に位置する南山城には、奈良時代から平安時代以来の伝統を守る古寺が点在しています。古来より隣接する奈良の影響を色濃く受けたこの地域には、十一面観音菩薩立像をはじめ優れた仏教芸術品が今も残り、文化史的にも非常に重要な地域とされています。
公共交通機関が不便で歴史ファンもなかなか訪れることのできない南山城。この機会に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
当日は午前9時、天王寺公園集合。禅定寺、観音寺、海住山寺を巡ります。同志社大学非常勤講師の清水真澄先生が同行し、仏像や歴史について解説します。帰阪・解散は午後6時頃を予定。
定員17人(一部経路が狭小でマイクロバスを使用するため、定員を制限しています)。参加費1万800円(バス代、拝観料、弁当代など含む)。
▽申し込み・問い合わせ=NPO法人まち・すまいづくり、電話06・6779・7222
国宝を含む「十一面観音」3件を巡る!
京都国立博物館で開催された「南山城の古寺巡礼」展で展示されなかった貴重な観音寺の仏像も拝観予定です。
禅定寺:十一面観音菩薩立像(重文)
観音寺:十一面観音菩薩立像(国宝)
海住山寺:十一面観音菩薩立像(重文)
●講師の解説付
●マイクロバスで楽々拝観
●昼食付き!定員わずか!
大槻能楽堂で「上町塾」
大人向け能楽ワークショップ 能「鉢木」ほか上演
能「鉢本」 大槻能楽堂では10月11日(土)午後4時30分から、楽器や能面を使った大人向けの能楽ワークショップと公演がセットになった「上町塾」を開催します。
ワークショップ参加は、午後6時30分からの公演の座席指定券購入者(大学生以上)限定。
能面を付けて実際に舞台を歩いたり、楽器を演奏したりする体験コーナーのほか、能にまつわるレクチャーが行われます。終了後、狂言「鳴子遣子」と能「鉢木」を上演。詩人・村瀬和子さんのお話もあります。
料金は前売り自由席一般4300円、学生2700円。大槻能楽堂の能舞台プラス500円で座席指定可(要事前予約・ワークショップ参加可)。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
裏方である事務局の方より今回の企画を紹介いただきます。
能をもっと身近に 大槻能楽堂事務局
従来、昼間の公演が多い能楽ですが、もっと気楽に、例えば仕事帰りにコンサートに行くような感覚でお出かけいただけたらと、大槻能楽堂では夜の公演を展開してきました。
多くの方に足を運んでいただくためにはどうしたらよいか。伝統芸能にあまり興味をお持ちでない方や、興味があっても積極的にお越しにならない方(敷居が高そう、最初に何を観たらいいか分からない等)をどのようにお誘いすればよいかと考えました。
「上町塾」では実際に能面や楽器に触れることで、能をより身近に、また親しみを感じていただけたらと思っております。初めての方も、何度も足を運んでいるけれども能面や楽器を遠くからしか観たことがないという方、近所にお住まいで「ここは何の建物だろう?」と思っている方も、この機会にぜひご参加ください。
プレゼント 詳細はこちら
国立文楽劇場 11月公演
「双蝶々曲輪日記」「奥州安達原」
「奥州安達原」 国立文楽劇場は11月1日(土)~24日(月・休)、11月文楽公演を開催します。
第1部は「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」(午前11時開演)。第2部は「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)」(午後4時開演)。
13日(木)は休演。観劇料は1等席一般6000円、学生4200円。2等席一般・学生共通2400円。チケット申し込みは国立劇場チケットセンター(0570・07・9900)へ。
▽国立文楽劇場=中央区日本橋1‐12‐10、地下鉄・近鉄日本橋駅7号出口徒歩1分
「双蝶々曲輪日記」特別企画として、劇場の方より見どころをご紹介いただきます
どんでん返しの舞台展開見どころ 国立文楽劇場
11月の文楽公演では、世話物と時代物、それぞれ長編の物語をじっくり味わっていただきます。
第1部「双蝶々曲輪日記」では、相撲取の濡髪長五郎と放駒長吉の友情、若旦那の山崎与五郎と吾妻の恋、月明りの放生会(ほうじょうえ)を背景にした南与兵衛一家、それぞれの想いが交錯し、大坂から淀川に沿う橋本、八幡の里へと物語の舞台が展開していきます。
第2部「奥州安達原」は、安倍氏再興を目指す貞任(さだとう)、宗任(むねとう)弟と源義家との対立を軸に、運命に翻弄される女性たちの悲劇を交えた時代物の大作です。古代みちのくの「前九年の役」を脚色した作品で、名場面「袖萩祭文(そではぎさいもん)」ほか、どんでん返しの舞台展開が見どころです。
プレゼント 詳細はこちら
高津宮
とこしえ秋まつり
10月19日(日)午前11時から
高津宮の秋祭り「とこしえ秋まつり」が10月19日(日)に催されます。午前11時に小谷宮司が開会を宣言、午後7時30分まで開かれます。
痛ましい事件などが後を絶たない中、「命の輝き」をスローガンに、芸術・芸能・食を通して生きる喜びを感じてもらおうという取り組み。今年で3回目を迎えます。
表参道の階段には今年も、芸術家・伊原セイチ氏制作のヨシ舟「とこしえの舟」(全長5m)が登場。「とこしえ(永遠)に向かう船」のイメージで、「かけがえのない今を生きるそれぞれの命の尊さを取り戻してほしい」との願いが込められています。
境内では、氏子菓子祭り、氏子グルメ屋台が出店。京懐石「和光庵」や「道頓堀今井」などの飲食店が軒を連ねます。特設舞台では、上方舞やフラダンス、大阪音大有志による演奏など楽しいステージが繰り広げられ、祭りに華を添えます。
▽高津宮=中央区高津1‐1‐29、電話06・6762・1122
大槻能楽堂
能の史跡…月のある風景
写真展 受賞作品発表
あべのハルカス近鉄本店4階「うえまちギャラリー」での展示 9月6日、大槻能楽堂で公募写真展「能の史跡…月のある風景」(審査委員長・大槻文藏)が開催されました。「月」にちなんだ演目の中から狂言と能を一番ずつ上演する「十五夜能」(同日公演)にちなんだ企画。約1カ月間で寄せられた作品が審査され、金賞1点、銀賞1点、特別賞1点、入選2点が決まりました。
「十五夜能」公演当日には表彰式が行われ、受賞作品をロビーに展示。来場者に公開されました。また、あべのハルカス近鉄本店「うえまちギャラリー」でも展示され、百貨店を訪れた人の目を楽しませました。写真展は同じテーマで来年も開催予定。
近鉄百貨店
大和未生流 いけばな展
10月3日(金)~8日(水)
大和未生流泉会(須山法香斎家元)が主催する「大和未生流 いけばな展」が10月3日(金)から8日(水)まで、天王寺区の近鉄百貨店上本町店9階催会場で開かれます。入場無料。
会期中、約100点が展示予定。彩り豊かな野の草花を用いた作品が並び、錦秋に向かう季節のうつろいを表現します。
前期は4日まで。 後期は5~8日 午前10時~午後7時(4・8日は4時まで)
近鉄文化サロン上本町 電話06・6775・3545
金塚ふれあい東公園
第1回 あべの今昔祭り
10月5日(日)
阿倍野区 マスコットキャラクター あべのん 「あべの今昔祭り」が10月5日(日)午後1~8時、金塚ふれあい東公園で初めて開催されます。
企画したのは、「若者が担うまちづくり」を目指す阿倍野区の呼びかけに応じた同区ゆかりの若者たちでつくるグループ「あべ若丸」。古いまちと新しいまちが混在する阿倍野の魅力を、地域イベントを通して広く発信していこうと、昨年5月に発足しました。
当日は、盆踊り「あべの音頭」のほか、ジャズや太鼓のパフォーマンス、ちょうちん作りなどを予定。アベテンバルや西田辺バルなど、飲食店も多く出店します。
問い合わせ=阿倍野区役所(地域)、電話06・6622・9787
ミュージアムウィークス2014
「大坂の陣400年」テーマに博物館めぐり
10月1日(水)~11月3日(月・祝)
大阪市立の博物館や美術館などが協力し、「大坂の陣400年」をテーマに所蔵品を公開する「ミュージアムウィークス大阪2014」が、10月1日(水)から始まります。市内7カ所の博物館や美術館など各施設を観覧すると、先着1万人に博物館の魅力を紹介する小冊子「大阪てくてくミュージアム手帖」がもらえます。
参加するのは、東洋陶磁美術館、美術館、天王寺動物園、大阪城天守閣、大阪歴史博物館ほか。各施設が「大坂の陣400年」を様々な切り口で紹介します。
大阪市総合コールセンター(なにわコール)、電話06・4301・7285