国立文楽劇場開場30周年記念
―4月公演― 通し狂言「菅原伝授手習鑑」
国立文楽劇場は開場30周年を迎えます。節目となる記念公演の幕開けを飾る4月文楽公演(5~27日)では、「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」を大阪では12年ぶりに通し上演します。字幕表示あり。16日(水)は休演。
「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」とともに日本戯曲史上、三大名作と呼ばれる作品。平安時代の菅原道真の失脚を中心に、道真と周囲の人々の生きざまを描きます。第1部は午前10時30分、第2部は午後4時開演。
文楽はユネスコの無形文化遺産にも登録されており、世界的にも高い芸術性を誇る大阪生まれの伝統芸能。国立文楽劇場は、大阪府、市、財界が文楽の本拠地である大阪に文楽のための国立劇場を作ることを要望し、1984年に開場しました。現在は年4回の本公演を中心に、文楽鑑賞教室などを開催しています。
チケットは3月3日から販売開始。観劇料は3月31日まで1等一般5800円、学生4100円、2等2300円。4月1日から1等一般6000円、学生4200円、2等2400円。好きな一幕を部分料金で観覧できる「幕見席」もあります。当日午前10時から入場券売場で販売します(先着順)。
▽国立文楽劇場=中央区日本橋1‐12‐10、地下鉄日本橋駅7番出口。国立劇場チケットセンター(電話0570・07・9900)
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第4回東日本大震災義損能
3月11日(火)、大槻能楽堂で
東日本大震災の被災地を支援しようと、「第4回東日本大震災義捐能」が震災当日の3月11日(火)、大槻能楽堂で催されます。入場料は日本経済新聞社を通して被災地へ全額寄付され、復興に役立てます。
震災のあった2011年から「息の長い支援を」と大阪地区の能楽師有志が集まり、大阪市内の3能楽堂と持ち回りで開催。能という芸術がもつ祈りと鎮魂の願いを込め、東北の地に再び豊かな大地がよみがえることを祈念します。
演目は、観世流半能「石橋(しゃっきょう)」赤松禎英、同「東岸居士(とうがんこじ)」大槻文藏、大蔵流狂言「魚説経」善竹隆司―ほか舞囃子、仕舞を予定。流派を超えたトップクラスの能楽師たちが出演します。会場では募金を受け付け、地震が発生した午後2時46分には黙とうをささげます。
午後1時開演。入場料2000円。
▽問い合わせ=大槻能楽堂、中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
旧庄屋屋敷でコンサート
大坂の陣ゆかりの地 大坂町や このむら
大坂の陣(1614~15)にまつわる言い伝えが残る旧庄屋屋敷「大坂町や このむら」(生野区桃谷2‐10‐26)で3月29日(土)、チェンバロコンサートが開かれます。
現在の桃谷2丁目一帯にあった旧木野村の庄屋屋敷として江戸時代に建てられた「飯田邸」。当主の飯田俊郎さんは「大坂の陣では徳川秀忠の前線基地になったと代々聞かされてきた」といいます。
大坂の陣で岡山(現生野区・御勝山古墳)に陣を構えた秀忠は、敵方である真田幸村の出城「真田丸」の攻略を狙っていました。そんな時、西の高台にあった同家が、敷地にあった飯田山を「お使いくだされ」と秀忠に差し出したといいます。新たな前線基地を確保したこともあり、徳川勢は優勢に展開。大坂の陣終結後、同家は勝利に貢献したとして幕府から特別に「飯田」の名字を名乗ることを許された―。
改修、増築を重ねた屋敷は現在、江戸時代創建の母屋、明治から大正にかけて増築した新宅、平成の改修で新築した茶室など江戸期から平成までの建物がそろいます。イベントなどの依頼があればホールとして開放。古い趣あるたたずまいの中にも和洋のモダンな内装、開放感ある庭園は訪れた人の心を和ませます。飯田さんは「古いはりや柱を残しながら、100年先も受け継いでいけるよう改修した。かつてあった『木野村』の名を記憶し、皆さまに知っていただけたらうれしい」と話しています。
コンサートは「川井博之チェンバロハウス」(天王寺区堂ヶ芝)主催。創立10周年記念コンサートで、バイオリンやフルートなどと共演します。午後2時、午後7時の昼夜2公演で入場料は昼公演2000円、夜公演2500円。問い合わせは川井さん(電話090・4494・2009)。
詳細はHP「川井博之チェンバロハウス」で検索。
東大阪市立縄手中学校・職業体験
『うえまち』記者体験! 縄手中学2年生の長岡碧生さん(写真左)と稲内崚太君が実際に取材し記事を作ってくれました。
グルメリポート体験
〝日本一分厚い〟牛タン!
「ぶりあん あべのアポロビル店」の〝日本一分厚い”とうわさの牛タンステーキを取材しました。人気ナンバーワンの「厚切りトロタンステーキ」(130g・1300円)の厚さはなんと約15㎜!
普通の肉より歯応えのある牛タンですが、ファミレスで食べるステーキと同じくらいの軟らかさ。牛タン全体の30%程しかない限定部位「トロタン」を主に使ってるため、匂いも香ばしく、分厚いので肉汁も口いっぱいに広がり、特製ソースに付けることでうま味も増して、ご飯も進みます。何切れ食べても飽きないおいしさです。
牛タンはサーロインと比べるとカロリーは3分の1、脂肪は4分の1。オリーブオイルで焼き、セットのご飯も麦ご飯と大変ヘルシー。
機会があれば家族や友達と「日本一の分厚さ」を再び味わいたいです。
(長岡碧生)
ぶりあん あべのアポロビル店
阿倍野区阿倍野筋1-5-31 アポロビルB2階
・電話…06・6556・6699
・営業…午前11時~午後10時
・定休日…無
大阪歴史博物館「特別展」リポート体験
マンガに秘められたもの
大阪歴史博物館で開催中の特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」。
2人の直筆原稿や2人に影響を受けた多くの漫画家のパネル資料などで、2人が歩んできた人生や時代の移り変わりが紹介されています。
マンガの持つちから…それは世界との交流を深めるちからであり、時には人を楽しませる娯楽であり、また感動を起こすちからなど、様々な「ちから」を知ることができます。
マンガのちからは、人々に勇気を与えたり楽しませたり、多くの人にとっては大事でなくてはならないものでもあるでしょう。東日本大震災被災地の石巻市にある石ノ森萬画館で、大津波に襲われても流されず残ったモニュメントは人々を勇気づけたそうです。この話を知って私はマンガは単なる娯楽だけではないんだと、あらためて感動しました。いかにマンガのちからが人にとって素晴らしい影響を持つものかを知りました。
最近のマンガから離れて、今よりもマンガが社会に影響力のあった祖父の世代のマンガの話も祖父に直接聞いてみたいと思いました。
(稲内崚太)
特別展情報
・会場:大阪歴史博物館
・会期:3月10日(月)まで
・開館時間:午前9時30分~午後5時
・観覧料:大人1200円
高校生・大学生800円
中学生以下無料
夕陽丘高等学校 バリアフリーコンサート2014
天王寺区在住・在勤の障がい者や高齢者も楽しめる音楽会です。夕陽丘高等学校の吹奏楽部、ダンス部、合唱部、漫画研究部の部員、学校自治会と地域住民が協力して開催。車いす利用者も気軽に参加できます。誰でも参加できるコンサートです。
【日時】3月22日(土)午後2時~3時(開場 午後1時30分)
【定員】200名(申し込み順受付)
【会場】大阪府立夕陽丘高等学校・音楽ホール
要申し込み 入場無料 ※当日上履き持参
申し込み
①FAX(06・6774・3399)②電話(06・6774・3377)
③窓口(天王寺区社会福祉協議会、天王寺区六万体町5-26)
上記いずれかで氏名、住所、電話番号を連絡。車いす席を
利用の場合は明記。