大阪市立東洋陶磁美術館
特別展 没後100年 宮川香山新発見の高麗青磁 2016年4月号
4月29日(金・祝)~7月31日(日)
重要文化財 褐釉高浮彫 蟹 花瓶(かつゆうたかうきぼり かに かびん) 日本の近代陶芸を代表する陶芸家・宮川香山の特別展「没後100年 宮川香山」が4月29日(金・祝)から、大阪市立東洋陶磁美術館で開催されます。
明治維新後、欧米諸国の趣向に応える新たな作品作りにまい進した香山は、陶器の表面を写実的な彫刻や造形物で装飾した「高浮彫(たかうきぼり)」と呼ばれる表現方法を生み出します。それらの作品は「眞葛(まくず)焼」として数々の万博に出品され、世界中から絶賛を浴びました。その後香山は釉薬(ゆうやく)や中国古陶磁の研究に打ち込み、磁器の制作も手掛けました。
特別展では香山研究を続けてきた田邊哲人氏のコレクションを中心にその全容を紹介し、超絶技巧の焼き物の魅力に迫ります。7月31日まで。
観覧料は一般1200円、高校・大学生700円。中学生以下、障がい者手帳を持参の人、大阪市在住の65歳以上(要証明)は無料。午前9時30分から午後5時まで。休館は月曜日(5月2日・7月18日は開館)、7月19日(火)。
▽大阪市立東洋陶磁美術館=北区中之島1‐1‐26、電話06・6223・0055
特別展
「新発見の高麗青磁」 2015年9月号
水中考古学の最新成果を紹介
青磁象嵌菊牡丹柳蘆竹文梅瓶 韓国国立海洋文化財研究所蔵 日韓国交正常化50周年を記念した国際交流特別展「新発見の高麗青磁―韓国水中考古学成果展」が9月5日(土)、大阪市立東洋陶磁美術館で開幕します。11月23日まで。
高麗時代(918~1392)に作られた「高麗青磁」は、韓国の美術史において大きな位置を占め、世界に誇る美術品です。
韓国では近年、文献調査や窯跡発掘などに加え、湖や海など水の中にある遺物を調査する「水中考古学」が大きな成果を挙げています。
その発端は、1976年に発見された「新安沈没船」でした。高麗青磁が木簡とともに引き揚げられ、生産・流通の実態が解明されつつあります。
同展では、新安沈没船の高麗青磁をはじめ、韓国国立海洋文化財研究所の調査結果を含めた最新の研究成果を日本で初めて紹介。同館所蔵の高麗青磁の名品とともに計200点を展示します。
観覧料は一般1200円、高校・大学生700円。
▽大阪市立東洋陶磁美術館=北区中之島1‐1‐26、電話06・6223・0055
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大坂の陣400年記念事業 特別展
黄金時代の茶道具―17世紀の唐物 2015年4月号
大阪市立東洋陶磁美術館では4月4日(土)から、大坂の陣400年記念事業として特別展「黄金時代の茶道具―17世紀の唐物」を開催します。
日本は古くから海外の美術品を珍重し、特に室町時代には幕府を中心に多くの中国の美術品を「唐物」として珍重しました。それに対し、村田珠光(しゅこう)は「侘び茶」を提唱、唐物の美意識も変化しました。また16世紀から17世紀にかけて千利休や古田織部ら茶人の台頭で、茶の湯における黄金時代と呼ぶにふさわしい時代となったのです。
国宝「油滴天目(ゆてきてんもく)」は中国 ・南宋時代の作で、豊臣秀次らが所蔵した名品。茶碗の内外に金・銀・紺の斑文がびっしりと現れています。
観覧料は一般1200円、高大生700円。中学生以下、障がい者手帳を持参の人、大阪市在住の65歳以上は無料。
▽大阪市立東洋陶磁美術館=北区中之島1‐1‐26、電話06・6223・0055
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