大槻能楽堂
公募写真展 2016年6月号
テーマ「能の見える風景」 8月1日(月)から作品受付
大槻能楽堂は、「能の見える風景」をテーマにした公募写真展を開催。松、月、桜、寺社、史跡―。能のイメージの湧く風景を収めた素敵な作品を募集します。
安珍・清姫伝説の舞台となった「道成寺」、能を愛した太閤が築いた「大阪城」、弱法師と呼ばれる盲目の青年が父と再会した「四天王寺」―。各地に点在する、能の物語の舞台となった場所や史跡、能を愛した人物ゆかりの地を題材にした写真をお寄せください。
受賞作品は、ナイトシアター「十五夜能」(9月3日公演)当日、ロビーに展示するほか、あべのハルカスタワー館4階「うえまちギャラリー」で展示、『うえまち』の紙面でも掲載。審査委員には当媒体編集長も参加します。
受付は8月1日(月)~18日(木)必着。応募資格はプロ・アマ問いません。応募は1人5点まで。金賞受賞者には「十五夜能」の撮影許可を付与。
詳細は、大槻能楽堂ホームページをご覧ください。
▽問い合わせ=大槻能楽堂事務局、電話06・6761・8055
ナイトシアター「ろうそく能」
7月9日(土)
演目は、狂言「八尾」と能「野守(のもり)」。ろうそくの揺らぐ明かりで演じられる幻想的な趣の舞台です。
「野守」は古代の息吹を今なお残す大和を舞台に繰り広げられる、おおらかで力強い能。「世阿弥生誕650年記念公演」書籍『世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ』の出版記念として上演します。
午後6時30分開演
入場料:一般4800円 学生3100円
プラス500円で座席指定可能(要事前予約)
2016年5月号
取材記事
能「海士」 2016年3月号
シリーズ「能の描く女たち」
能「海士」 シテ…上野雄三 撮影…森口ミツル母と子の親子の深い情愛を描いた能「海士(あま)」が1月16日、大槻能楽堂で上演された。同能楽堂で3月まで開催されている自主公 演能「能の魅力を探るシリーズ『能の描く女たち』」の一環。
亡き母の供養のため、讃岐・志度の浦を訪れた房前大臣の前に女の海人が現れ、この地で亡くなったある海人の壮絶な最期を語る。海人の正体は実は房前の母親で、弔いを頼んで姿を消す、という内容。
主役のシテは上野雄三で、前場は海人、後場は龍女で登場。
前場の見どころである「玉之段」では、海人が子の出世のために命を捨てる覚悟で海に潜り、竜宮から宝珠を奪い取った様子を生前の姿で表現。わが子を思うがゆえの母親の自己犠牲と強い愛情がドラマチックに描き出された。
後場は、読経の力で救われた海人が龍女となって登場。頭に龍の飾りを着けたシテが優美な舞を披露し、成仏する喜びを表した。壮絶な前場とは対照的なみやびやかな雰囲気の舞に、観客が見入っていた。
この日は、能のほかに井沢元彦のお話「我が子に捧げた命、玉取伝説に秘められた謎」と狂言「鬼継子」も披露された。
3月19日(土)
能の描く女たち 復曲能「敷地物狂」
3月19日(土)の「能の魅力を探るシリーズ」は復曲能「敷地物狂」を上演します。
加賀の国菅生殿の子息・松若が12歳で出家し、悲しみのあまり狂乱する母親の姿を描いた名作。1997年に同能楽堂主催公演で564年ぶりに復曲、4年後には物語の舞台・ 菅生石部神社でも上演されました。初演時にシテを勤めた大槻文藏による舞台を鑑賞できる公演です。
午後2時開演。入場料:一般4800円、学生3100円
取材記事 2016年2月号
大槻能楽堂で新春能
新しい年の始まり「翁」で祈念
大槻能楽堂で1月3日、恒例の「新春能」が催された。人間国宝をはじめ東西の人気役者がそろい、祝言曲「翁」と申(さる)年にちなんだ演目で新しい年の始まりをにぎやかに祝った。
「翁」は天下泰平、五穀豊穣などの祈りをささげる神事能。御神体である翁面を舞台上でつける大夫を人間国宝の梅若玄祥が勤めた。古くからの儀式を目の前で見るような厳かな舞に、堂内は緊張感に包まれた。
続く能「嵐山」は、桜をテーマにした華やかな春の能。「白頭」の小書(こがき=特殊演出)で勤めたのは東京の観世喜正。中入りの間狂言「猿聟(さるむこ)」では、茂山千五郎家の 大勢の狂言方が猿の格好をして登場し、せりふを「キャアキャア」と抑揚の付いた〝サル言葉〟で演じるユニークな演出に会場が沸いた。
休憩時間にはロビーで鏡開きが行われ、酒が振る舞われるなど来場者は正月らしい雰囲気を楽しんでいた。天王寺区在住の佐藤さんは、「厳かな神事能や笑いを誘うサルの間狂言など、新年にふさわしい公演で楽しめました」と話した。
特別公演 能「雲林院」
原作版と現行版の違い楽しむ
能「雲林院」・原作 能「雲林院」の原作版と現行版を連続で上演する特別公演が2月6日(土)、大槻能楽堂で催されます。能の長い歴史の中で一つの作品がどのように変遷してきたのか、それぞれの魅力を見比べる試み。
『伊勢物語』を愛読する摂津国芦屋の公光(きんみつ)が、都の雲林院を訪れる。満開の桜の枝を手折ると、老人が現れる。やがて2人は心を通わせ、老人は『伊勢物語』の秘伝を伝えようと告げ、姿を消す―。
「雲林院」には、世阿弥直筆の能本が現存します。その後の世阿弥自身の改作による現行本と比べると、前半はほぼ同じですが後半はあらすじ、演出ともに原作版と現行版では大きく内容が異なり、物語そのものが与える印象も違います。
シテは、原作が梅若玄祥、現行が梅若万三郎と各役にふさわしい役者が勤めます。開演に先立ち、演劇評論家の村上湛氏の解説「原作のエネルギー・改作の充実〝雲林院にみる〟」も行われます。
午後2時開演。S席9600円、A席8000円、B席6900円、学生席5300円。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
2月20日(土)
能の描く女たち 能「藤戸」
2月20日(土)の能の魅力を探るシリーズは能「藤戸」を上演します。
舞台は備前の国児島の藤戸。戦乱のなか、武将・佐々木盛綱の野心のため理不尽に命を奪われた若者とその母親の悲嘆を描きます。
『平家物語』を題材にした演目で、26世宗家観世清和がシテを勤めます。詩人・高橋睦郎氏のお話「武将の栄誉の陰に泣く母と子」もお楽しみに。
午後2時開演。入場料:一般4800円、学生3100円
シリーズ「能の描く女たち」 1~3月
子を思う母の強い愛情 2016年1月号
大槻能楽堂では3月まで、能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」を開催しています。1~3月は「母と子の情愛」をテーマに、「母親」としての女性の姿を描きます。
1月16日(土)は能「海士(あま)」を上演。亡き母の供養のため讃岐の志度の浦を訪れた藤原房前大臣の前に、一人の海士が現れる。彼女は房前の母の最期のありさまを詳しく語った後、自分こそが房前の母の亡霊だと明かし、手紙を渡して波の底に消えた―。子のために命を投げ出した母の愛情を描いた名曲。ほかに狂言「鬼継子」。
歴史・推理小説作家の井沢元彦氏のお話「我が子に捧げた命、玉取伝説に秘められた謎」もお楽しみに。
▽2月20日(土)
能「藤戸」観世清和
お話・高橋睦郎「武将の栄誉の陰に泣く母と子」
▽3月19日(土)
能「敷地物狂」大槻文藏
お話・竹田真砂子「母も家も捨て学問の奥義を訪ねる息子と母の悲しみ」
いずれも午後2時開演。入場料は当日一般4800円、学生3100円。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
大槻能楽堂で1月30日(土)
第25回若手能 若手能楽師たちの競演
阪神間の若手能楽師が出演する「第25回能楽若手研究会(若手能)大阪公演」が1月30日(土)、大槻能楽堂で開かれます。午後1時開演。
今回は25回目の節目となる公演。冒頭、歴代・現役の若手能のメンバーが一堂に会し、これまでの若手能の歩みを振り返ります。
演目は能「楊貴妃」、狂言「鐘の音」、能「小鍛冶」。
チケットは前売り2800円、当日3100円、学生1500円。前売りのみプラス500円で座席指定が可能。
座席指定券購入者を対象に当日午前11時から、公演の解説を行う「若手能事前講座」(無料)があります。
若手能は、大阪・兵庫の40歳以下の若手能楽師が企画・運営。近年は楽器体験イベントや学校授業の一環として能楽鑑賞の場を設けるなど、伝統芸能である能楽の普及に力を注いでいます。
▽能楽協会大阪支部(大槻能楽堂内)=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
1月3日(日)・4日(日)
新春能 2015年12月号
大槻能楽堂では1月3、4日、「新春能」を開催。新しい年をことほぐ豪華な顔ぶれで、祝言曲「翁」に、申年にちなみ、にぎやかで楽しい間狂言が入った脇能を上演します。
3日は梅若玄祥、茂山千三郎による「翁」、観世喜正の能「嵐山・白頭」に、間狂言は「猿聟」茂山正邦。4日は観世銕之丞、野村萬斎による「翁」、片山九郎右衛門の能「竹生島・女体」に、間狂言は「道者」野村万作。
12月19日(土)
能の描く女たち 能「采女」
大槻能楽堂で毎月開催している能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」。12月19日(土)は能「釆女」を上演します。
僧のもとに、帝の愛を失い猿沢の池に身を投げた采女の亡霊が現れる。夜、僧が弔うと、采女の霊が浮かび出て、宮廷での曲水の宴を回想しつつ舞う―。入水した采女に焦点を絞った特殊演出「美奈保之伝」をシテの赤松禎友が演じます。
午後2時開演
入場料:一般4800円、学生3100円
中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
夏の陣 大阪城本丸薪能 2015年11月号
天守閣背景に4日間上演
大阪城天守閣本丸広場で9月20日から4日間、「夏の陣大阪城本丸薪能」が催された。
「能を愛した豊臣秀吉ゆかりの大阪城で、多くの人に能を楽しんでもらいたい」と能楽師の大槻文藏と芸養子の大槻裕一が昨年初めて開催して今年で2回目。能楽界の重鎮から 若手役者までがそろって出演した。
天守閣を借景にした特別舞台で、秀吉が自分を主人公に据えて作らせた「豊公能(たいこうのう)」の中でも特にお気に入りだったといわれる演目『吉野詣』を、文藏と片山九郎右衛門らが上演。篝火(かがりび)が照らす中、秀吉の栄華がみやびな舞とともに繰り広げられ、500人の観客を魅了した。
この他、観世清和、茂山逸平による「翁」や、野村萬斎を迎えての「蚊相撲」、文藏と裕一共演の「猩々」「土蜘蛛」「安宅」などが上演され、観客は幽玄の世界を堪能した。
11月21日(土)
能の描く女たち 「三山」
毎月開催している能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」。11月21日は能「三山」を上演します。
昔、香具山の膳公成という男が、耳成山の桂子と畝傍山の桜子のもとに通ったが、若い桜子のほうに気持ちが傾き、桂子は池に身を投げて死んだ―。『万葉集』の大和三山にまつわる伝説を題材にした演目です。日本文学研究者・中西進氏のお話「恋の三角関係、万葉集の擬人化」もお楽しみに。
午後2時開演
入場料:一般4800円、学生3100円
プレゼント 詳細はこちら
中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
10月11日(日)
第4回あふさか能 2015年10月号
大阪を代表する能楽師たちによる「第4回あふさか能」が10月11日(日)午後1時から、大槻能楽堂で催されます。能楽公演では珍しいイヤホンガイドを用意。分かりやすい解説付きで、初めての人も楽しめる公演です。
演目は、能「清経」(上野朝義)、能「羽衣」(豊嶋三千春)、狂言「雁礫(がんつぶて)」(善竹隆司)、能「善界(ぜがい)」(大西礼久)。
能楽の魅力を大阪の人々に伝えようと、能楽協会大阪支部員が結集し、総力挙げて取り組む企画です。
チケットは前売り5000円、当日6000円。
プレイベント「体験講座」
あふさか能をより楽しんでもらおうと、公演に先立ち9月27日(日)午後2時から、大阪能楽会館(北区中崎西2)で体験講座が開かれます。
「善界」のシテをつとめる大西礼久が曲の見どころを解説するほか、謡の体験を行います。
参加費6000円(公演チケット代込み)。事前申し込みが必要。
▽問い合わせ=能楽協会大阪支部(大槻能楽堂内)、電話06・6761・8055
特別講演 11月7日(土)
「弱法師」の変遷たどる
能「弱法師」(原作版) 11月7日(土)の大槻能楽堂の特別公演は、能「弱法師(よろぼし)」の原作版と現行版を連続で上演。一つの作品が能の長い歴史の中でどのように変遷し、成立してきたのかを比較しながら探ります。
物語の舞台は、彼岸会の天王寺(四天王寺)。盲目のこじき・俊徳丸と、生き別れた父親の再会が描かれます。
作者は世阿弥の長男、観世元雅。室町後期以降、上演が途絶えていたのが江戸中期に復曲されるまでの長い断絶が影響し、現行のものと原作は登場人物や演出などに大きな違いがあります。
原作版では、天王寺の僧侶や弱法師の妻が登場。中世の芸能者を支える生活の現実や彼岸会に集う群衆のにぎわいも描かれています。一方、現行版では曲が単純化され、孤 独な青年の心境が際立つ演出になっており、それぞれに魅力ある作品になっています。
シテは原作が大槻文藏、現行が野村四郎。開演に先立ち、天野文雄・大阪大名誉教授の解説「原作のエネルギー・改作の充実〝弱法師にみる〟」があります。
開演は午後2時。S席9600円、A席8000円、B席6900円、学生席5300円。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
プレゼント 詳細はこちら
10~12月
シリーズ「能の描く女たち」 恋と愛の果て
能「通小町」 大槻能楽堂では来年3月まで、能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」を開催しています。10~12月のテーマは「恋と愛の果て」。さまざまな女性の生き方を取り上げ、能独特の世界観で女の情を描きます。
10月24日(土)は能「通小町」を上演。夏の修行をする僧のもとに、絶世の美女・小野小町の亡霊が現れる。僧が小町を弔っていると、成仏を妨げるように小町に想いを寄せた四位少将の霊が現れ、百夜(ももよ)通いのさまを見せる―。シテが純な男の哀しく凄まじい執心をいかに演じるかが見どころです。ほかに狂言「石神」。
歌人で文芸評論家の馬場あき子氏のお話「恋多き小町の果て、付きまとう四位少将」もお楽しみに。
▽11月21日(土)
能「三山」観世銕之丞
お話・中西進「恋の三角関係、万葉集の擬人化」
▽12月19日(土)
能「釆女」赤松禎友
お話・山折哲雄「帝の愛を失った釆女、一瞬の愛の隙間が…」
いずれも午後2時開演。入場料は一般4800円、学生3100円。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
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夏の陣 大阪城本丸薪能 2015年9月号
秀吉の栄華 華やかに舞う 9月20日(日)~23日(水・祝)
昨年上演された「石橋」大槻文藏(右)と大槻裕一 写真提供=大槻能楽堂 撮影=森口ミツル大阪城天守閣本丸広場で9月20日(日)~23日(水・祝)、「夏の陣 大阪城本丸薪能」が催される。「能を愛した豊臣秀吉ゆかりの大阪城で、多くの人に能を楽しんでもらいたい」と、現役高校生で若手能楽師の大槻裕一が抱いていた思いを実現。昨年に続き2回目の開催と意気込みを語る二人なる。今回も曲目・演者の全ての選定をした裕一は「演者と観客の間に緊張感をもって見ていただける番組。復曲能もあり、楽しんでいただける4日間」と張り切る。
大坂の陣から400年の節目となる今回は、秀吉にちなんだ演目「吉野詣」を23日に上演。シテ(主役)の秀吉役を大槻文藏がつとめる。
「吉野詣」は、秀吉が自分を主人公に据えて作らせた「豊公能(たいこうのう)」と呼ばれる新作能。足利義満や徳川家康ら多くの権力者に愛されてきた能だが、自身の功績を題材に能を作ったのは秀吉以外に例がないという。
舞台は桜満開の吉野山。秀吉が臣下を引き連れ花見として吉野山に参詣すると、一行の前に蔵王権現が現れ、桜の一枝を太閤に捧げる。
吉野の伝説や歴史を絡めつつ、秀吉の治世を賛美する能。随所に繰り広げられる舞はみやびな趣で、力強い所作と赤い頭の蔵王権現と、優美な天女が舞台に登場する華やかな演目だ。豊公能の作品はほぼすべて、秀吉自ら演じていたと言われるが、中でも「吉野詣」は最も多く演じられ、秀吉お気に入りの能だったとされている。
当日は、天守閣を望む絶好のロケーションに特設舞台を設置。大槻文藏をはじめとする能楽界の重鎮から若手役者までがそろって出演し、初秋の夜を篝火(かがりび)が照らす中、幽玄な舞台が繰り広げられる。各日午後6時30分開演。
演目は次の通り。
▽20日=「翁」(観世清和)、能「猩々」(大槻文藏・大槻裕一)特殊演出有。
▽21日=狂言「蚊相撲」(野村萬斎)、能「土蜘蛛」(大槻裕一・大槻文藏)
▽22日=狂言「仏師」(野村太一郎)、能「安宅」(大槻文藏・大槻裕一)
▽23日=狂言「蝸牛」(善竹隆平)、復曲能「吉野詣」(大槻文藏・大槻裕一)
役柄や衣装、場面設定などをリアルタイムで解説するイヤホンガイドサービス(700円)もある。雨天の場合、会場は大槻能楽堂に変更。詳細はホームページ(「大阪城本丸薪能」で検索)で連絡する。
全席指定。VIP席1万5000円、S席1万円、VIP通し券5万5000円。一部完売。
▽問い合わせ=キョードーインフォメーション、電話0570・200・888
ナイトシアター「十五夜能」
月にちなんだ演目 中秋の夜を堪能
人はなぜ月に惹(ひ)かれるのか―。大槻能楽堂では9月5日(土)、「十五夜能」と題し、数ある「月」にちなんだ演目の中から狂言「狐塚」と能「融(とおる)」を上演。月と人、月と 能について想いをめぐらせる内容で、秋の夜長を楽しみます。午後6時30分開演。
「融」は、月をモチーフにした世阿弥の名曲。舞台は荒涼とした六条河原の院。中秋の夜、月の出とともに左大臣源融の亡霊が現れる―。月の満ち欠けと永遠に滅び去ったものへの想いが対比し、月の出から月の入りが見事に組み入れられた作品です。シテは浅見真州。
入場料は一般4800円、学生3100円。
同公演に先立ち、大槻能楽堂では「月」をテーマにした公募写真展「能の史跡…月のある風景」を開催。公演当日、ロビーには月と能にちなんだ風景や史跡などを題材にした受賞作品が展示されます。また、9月上旬からあべのハルカス近鉄本店タワー館4階「うえまちギャラリー」でも2週間展示されます。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
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大槻能楽堂でワークショップ
「上町塾」
能楽をもっと身近に
大槻能楽堂は、ワークショップと能楽鑑賞がセットになった「上町塾」を、今年も10月3日(土)に開催します。普段あまり能になじみのない人にも伝統芸能である能に親しんでもらおうと企画。本物の能面や楽器に触れるまたとない機会です。
第1部(午後4時30分)は、大学生以上を対象にした大人のための能楽ワークショップ。能について学んだ後、実際に能面をつけて舞台を歩いたり、謡(うたい)や囃子を体験したりします。(能面体験希望者は白足袋か白靴下を持参すること)。
第2部(午後6時30分)は能楽鑑賞。狂言「鐘の音」(茂山千五郎)と能「紅葉狩―鬼揃―」(武富康之)を上演します。
入場料は大人4800円(前売り4300円)、学生3100円(同2700円)。プラス500円で座席指定可(要事前予約)。第1部ワークショップは座席指定の上、予約をした人のみ対象。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
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9月26日(土)
能の描く女たち 能「大原御幸」
大槻能楽堂では毎月、能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」を開催しています。9月26日(土)は能「大原御幸」を上演します。
壮大な歴史絵巻『平家物語』の最終章。大原の寂光院で、安徳天皇をはじめ一門の冥福を祈る建礼門院のもとを後白河法皇が訪れる―。平家の栄枯盛衰を経験した建礼門院が、母と子の別れ、壇ノ浦での最後の有り様を語ります。詩人・村瀬和子氏のお話「悲劇の国母、建礼門院が語る平家の最期」もお楽しみに。
午後2時開演 入場料:一般4800円 学生3100円
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8月22日(土)
能の描く女たち 能 「通盛」 2015年8月号
毎月開催している能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」。8月22日(土)は「通盛(みちもり)」を上演します。
阿波の鳴門で、平家一門のために読経していた僧の前に平通盛夫妻の亡霊が現れる。そして、一の谷の合戦前夜に別れを惜しんだことや、通盛の最期の様子を語る―。
戦によって引き裂かれた夫婦の情愛を描いた名曲。日本文学研究者・中西進氏の解説「宮中一の美女、熱愛も儚く散った一の谷」もお楽しみに。
午後2時開演。入場料:一般4800円、学生3100円
プレゼント 詳細はこちら
中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
7月11日(土)
ろうそく能 「箕被」「俊寛」 2015年7月号
7月11日(土)午後6時30分から、ナイトシアター「ろうそく能」を開催します。
演目は、狂言「箕被(みかづき)」と能「俊寛(しゅんかん)」。照明が落とされ、燭台の明かりで演じられる幻想的な趣の舞台です。
「俊寛」は、絶海の孤島に一人、取り残された男の絶望と悲哀を描く物語。鬼界島(きかいがしま)に流された俊寛、成経、康頼の3人のところへ赦免使の舟が到着する。赦免状には俊寛の名は記されていなかった。自分だけが許されていない事実を知り、悲嘆に暮れた 俊寛は必死に乗船を乞うが、振り切られ、船は次第に遠ざかっていく。
能に限らずさまざまな役者の伝説的な名演が伝えられる俊寛のドラマ。ろうそくの明かりの中で、シテの齊藤信隆が「男の悲劇」を幽玄情緒たっぷりに表現します。
入場料は一般4800円、学生3100円。プラス500円で座席指定可能(要事前予約)。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
プレゼント 詳細はこちら
7~9月 大槻能楽堂
シリーズ「能の描く女たち」
戦に翻弄された女たち描く
大槻能楽堂では来年3月まで、能の魅力を探るシリーズ「能の描く女たち」を開催しています。7月から9月は、「戦に翻弄(ほんろう)された女たち」をテーマに『平家物語』を題材にした3作品を上演します。
平清盛ら源平の武将たちの華麗な戦で知られる平家物語は、男らしさや戦闘のイメージが強い軍記物ですが、一方で、巴御前、小宰相、建礼門院など悲恋の女性が多く登場します。合戦の舞台裏で、翻弄され、ぎりぎりの人生を生きることを余儀なくされた女たちの生き様を連続して紹介します。
▽7月26日(日) 能「巴」友枝昭世 お話 山折哲雄「最後の伴を許されぬ巴の妄執」
▽8月22日(土) 能「通盛」上田拓司 お話 中西進「宮中一の美女、熱愛も儚く散った一の谷」
▽9月26日(土) 能「大原御幸」野村四郎 お話 村瀬和子「悲劇の国母、建礼門院が語る平家の最期」
午後2時開演。入場券は、当日一般4800円、学生3100円。各公演の2か月前から発売。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
8月3日(月)
夏休みおやこ教室
親子で楽しむワクワク能楽教室「夏休みおやこ教室」を今年も開催します。
第1部(午前10時~午後0時20分)のワークショップでは、能や狂言、楽器のお話があります。実際に楽器を演奏したり舞台に上がって能面をつけたりする体験コーナーもあります。子ども対象。希望者は白足袋か白靴下を持参すること。
第2部(午後1~2時頃)の能楽鑑賞会では半能「雷電」を上演。若手能楽師の大槻裕一(17)が菅原道真の怨霊(雷神)を演じます。雷がとどろくダイナミックな戦いのシーンが見どころで、能を初めて鑑賞する親子でも楽しめる演目です。ほかに狂言「盆山」を上演します。
第1部と第2部の間の休憩時間に限り、客席での飲食可(会場内販売なし)。
入場料は大人2600円、高校生以下1000円、未就学児は無料(要申込)。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
プレゼント 詳細はこちら
第2回 大槻能楽堂 公募写真展
能の史跡…月のある風景 2015年6月号
昨年の金賞「大佛殿に影向する月」撮影・東大寺 渡邉壮一さん 大槻能楽堂は、「能の史跡…月のある風景」をテーマにした公募写真展を開催します。
数ある「月」にちなんだ演目の中から狂言と能を一番ずつ上演する「十五夜能」(9月5日公演)にちなんで企画。受賞作品は当日、能楽堂ロビーで展示するほか、あべのハルカスタワー館4階「うえまちギャラリー」でも展示されます。また、『うえまち』の紙面でも掲載発表します。
大槻能楽堂㊧での展示あべのハルカス近鉄本店4階「うえまちギャラリー」での展示
能の物語の舞台となった場所や史跡、能舞台のある風景、能に縁のある町や史跡、それを照らす月明かり―。応募資格はプロ・アマ問いません。月と人・月と能について思いをめぐらせるような素敵な作品を募集します。
応募方法などの詳細は次号7月号で紹介します。
▽問い合わせ=大槻能楽堂事務局、電話06・6761・8055
能の魅力を探るシリーズ 能の描く女たち
「浮舟」 6月20日公演 2015年6月号
大槻能楽堂では来年3月まで、女の生き様を描くシリーズ「能の描く女たち」を開催しています。6月20日(土)は、『源氏物語』「宇治十帖」を題材にした能「浮舟」を上演します。
都に戻る途中、宇治の里に立ち寄った旅僧が一人の里女に出会う。そこはかつて、浮舟という女性が暮らした地。昔、光源氏の子・薫大将と朱雀院の皇子・匂宮の2人に愛された浮舟は、どちらにも決めかね、悩んだ末に物の怪につかれて行方知れずになった。そんな 浮舟の身の上を語り、小野に住むという女こそ、浮舟の亡霊だった―。
2人の男性の間で板挟みとなり、愛に迷い苦しむ女性の心の内をシテの浅井文義が表現します。
歌人で文芸評論家の馬場あき子氏の解説「薫中将と匂宮との愛のはざまに悩む女」もお楽しみに。
午後2時開演。一般4800円、学生3100円。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
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世阿弥生誕650年記念 能「景清」
2月28日(土)
毎月開催しているシリーズ「世阿弥生誕650年記念」。2月28日(土)は、能「景清」を上演します。
平家方の武将で勇名をはせた景清は、盲目となり、日向国宮崎へ流されていた。あるとき、離れ離れだった景清の娘が親に会いたい一心で遠路かまわず駆けつけてくる―。人間の情愛の深さを静かに描く名作です。能楽研究者・天野文雄氏の解説「これ程の能を誰がいつ作ったのか」もお楽しみください。
午後2時開演 入場料:一般4800円、学生3100円
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中央区上町A‐7 電話06・6761・8055
子どもと行ける、初心者のための能狂言
2月22日(日)
大阪市主催の伝統芸能鑑賞会「初心者のための能狂言」が開催されます。
能と狂言を鑑賞するだけでなく、お囃子ワークショップでは実際の楽器に触れることができます(当日抽選の12人限定)。狂言は「棒縛」、能は「舎利」と初心者でも分かりやすい演目。未就学児も入場でき、膝上鑑賞は無料です。
2月8日(日)には大阪能楽会館(大阪市北区)で、「こどもと楽しむ能狂言」も開催されます。
午前10時開演 入場料:一般2000円 子ども500円
問い合わせ=能楽協会大阪支部 電話06・6761・8055
世阿弥生誕650年記念 能「正尊」
1月24日(土)
世阿弥生誕650年を記念し、毎月開催しているシリーズ「名曲とその作者たち」。1月24日(土)は、能「正尊」を上演します。
頼朝から義経討伐の密命を受けて京にやってきた土佐坊正尊は、弁慶によって義経の前に引き出される―。とっさの機転で書いた起請文を読み上げる場面が見どころです。
能楽研究者・羽田昶氏の解説「能作史の掉尾を飾る長俊の『劇能』」もお楽しみに。
午後2時開演 入場料:一般4800円、学生3100円
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中央区上町A‐7 電話06・6761・8055
世阿弥生誕650年記念 能「船弁慶」
12月20日(土)
大槻能楽堂では毎月、世阿弥生誕650年を記念したシリーズ「名曲とその作者たち」を開催。12月は能「船弁慶」を上演します。
平家を滅ぼした栄光から一転、兄頼朝との不和から追われる身となった義経を描く人気曲。弁慶や静御前も登場します。シテは武富康之。通常は子方が演じる義経を、ツレとして大槻裕一が勤めます。
法政大学名誉教授・西野春雄氏のお話「信光が拓いた『風流能』の名作」もお楽しみに。午後2時開演。
入場料:一般4800円、学生3100円
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夏休みおやこ教室
8月3日(日)
8月3日(日)午前10時から、「夏休みおやこ教室」を開催します。
第1部はワークショップ。能楽についてのお話に続いて、子ども対象に能面・楽器体験があります。体験希望者は白足袋または白靴下を持参のこと。第2部は能楽鑑賞会。能「土蜘蛛」を上演します。病気になった武将の元に現れた怪しい僧が、蜘蛛の糸を投げかけて武将を襲う、という内容。蜘蛛の糸が幾重にも放たれる演出が見どころで、子どもも大人も楽しめる人気の演目です。
全席自由
入場料:大人2100円(当日2600円)、
高校生以下1000円、未就学児は入場無料
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ナイトシアター「ろうそく能」
7月11日(金)
7月11日(金)午後6時30分から、ナイトシアター「蝋燭(ろうそく)能」を開催。演目は、狂言「金藤左衛門(きんとうざえもん)」と能「安達原(あだちがはら)」。照明が落とされ、燭台の明かりで演じられる幻想的な趣の舞台です。
「安達原」は、「道成寺」「葵上」と並ぶ「三鬼女」の一つ。善意に対する裏切りに怒り狂う老女を、シテ山本順之が般若の面で演じます。作家の井沢元彦氏の解説「日本人の鬼の意識」もお楽しみに。
入場料:一般前売り4300円(当日4800円)、学生2700円(同3100円)、プラス500円で座席指定可能
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世阿弥生誕650年記念 能「松風」
6月28日(土)
世阿弥生誕650年を記念したシリーズ「名曲とその作者たち」。6月28日は、能「松風」を上演します。シテは梅若玄祥。
田楽の能「汐汲」をもとに観阿弥が作った能を世阿弥がさらに手を加えて完成させた作品。須磨の浦を舞台に、かつて在原行平の恋の相手であった2人の海女、松風・村雨姉妹が切ない恋の思い出を語ります。
天野文雄・大阪大学名誉教授による解説「世阿弥が仕上げた『幽玄無上』の古作能」もお楽しみに。
午後2時開演 入場料:一般4800円、学生3100円
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大槻文藏 師 「作品の背景知ればもっと面白く」
世阿弥生誕650年記念「名作とその作者たち」
能「実盛」(大槻文藏)大槻能楽堂は来年3月まで、世阿弥生誕650年を記念したシリーズ「名曲とその作者たち」を毎月開催。能の大成者・世阿弥を中心に、前後の時代の能作者と作品を紹介する。シリーズを監修した大槻文藏師は「作品にはそれぞれ、各代の能作者の特徴、作風の違いが顕著に表れている。作者と作品を結び付け、その背景にあるものを知ることで能がもっと面白くなるはず」と狙いを語る。
観阿弥に始まり世阿弥に受け継がれた能は、世阿弥の息子、観世元雅、娘婿の金春禅竹といった能役者たちによって発展していく。当時の鎌倉新仏教の影響を受けた世阿弥が、「禅」思想を自身の作品に反映させ禅竹がそれを継承した一方で、元雅の作品には「死」の哲学が色濃く出る。世阿弥の影響を受けながらも、それぞれが個性的な作品を生み出した。大槻師は「その時代の人々が求めたもの、足利義満ら時の権力者の意向、それに応える能役者たちの置かれた境遇など、様々な社会的背景が作品からうかがえる」という。
また世阿弥が観阿弥の作品に手を加えたり、別人の作品を手直ししてより洗練された内容にしたりしたとみられる曲もある。作者不詳とされるそれらの作品の中には「大変な名作もある」といい、同シリーズで取り上げる。今なお多くの魅力が隠されている世阿弥の世界にあらゆる角度から迫る一年になりそうだ。
<思い>語る能
ストーリーが徐々に展開し、起承転結があるのが普通の舞台劇。しかし世阿弥の能は、現在から過去へと時間をさかのぼりながら、主にシテ1人が親子愛や恋、この世への悔恨といった様々な〈思い〉を語る「夢幻能」と呼ばれる独特の形式だ。例えば5月24日(土)上演の能「実盛」では、戦で不本意な死を遂げた老武者(シテ)が、幽霊となって高僧の前に現れ、生前の無念、成仏できない悲しさを語る。「能とはいわば、『情念の抽出』。ストーリー性はない。難しいと言われることもあるが、他の芸能とどう違うのか、そこを少しでも感じてもらえたら」と大槻師は話す。
いずれの公演も解説付き。開演は午後2時。料金は前売り4300円、学生2700円、当日一般4800円、学生3100円。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
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世阿弥生誕650年記念 「名作とその作者たち」
「秘すれば花なり」「初心忘るべからず」などの名言で知られる日本最古の能楽論書「風姿花伝」を著した世阿弥。父・観阿弥の後を受け、能を飛躍的に高めた世阿弥の芸、作品論、思想は今なお色あせることなく現代に生きる私たちを引き付けます。
大槻能楽堂では前年度に引き続き、4月から始まる自主公演能「能の魅力を探るシリーズ」で「世阿弥生誕650年記念」を開催。毎回、世阿弥ゆかりの能を上演し、専門家が様々な角度からスポットを当て作品を解説します。シリーズを通して、世阿弥を中心とした前後の時代の能作者と名作品を考察するとともに、それぞれの作品の特徴、作者の手法を探ります。
初回の4月13日(日)は「世阿弥生誕記念特別企画」。哲学者・梅原猛氏の基調講演「世阿弥と私」で開演し、仕舞「芭蕉」、一節切(ひとよぎり)「津島」、一調「雲林院」を上演します。大阪大学名誉教授の天野文雄氏と大槻文藏の対談もあります。観覧料は一般2300円、学生1300円。前売券あり。
4月19日(土)は、観阿弥作の能「自然居士(じねんこじ)」を上演。人買いに買われた少女を命がけで救おうとする青年僧(自然居士)を描いた作品。能楽研究者・松岡心平氏のお話「『年々去来の花』を見せた観阿弥の代表作」もお楽しみに。
5月以降の公演は一覧参照。いずれも土曜日(7月のみ日曜日)午後2時開演。入場券は一般4800円、学生3100円。全12回の通し割引券(5万1500円)あり(初回の特別企画も入場可)。
▽大槻能楽堂=中央区上町A‐7、電話06・6761・8055
5月以降の公演 | |||
日にち | 演目 | 出演者 | 解説者 |
5月24日 | 「実 盛」 | 大槻 文藏 | 馬場あき子 |
6月28日 | 「松 風」 | 梅若 玄祥 | 天野 文雄 |
7月27日 | 「山 姥」 | 野村 四郎 | 山折 哲雄 |
8月23日 | 「隅田川」 |
多久島利之 | 増田 正造 |
9月27日 | 「重 衝」 | 観世清河寿 | 村上 湛 |
10月25日 | 「野 宮」 | 片山 幽雪 | 馬場あき子 |
11月22日 | 「三 輪」 | 観世銕之丞 | 天野 文雄 |
12月20日 | 「船弁慶」 | 武富 康之 | 西野 春雄 |
1月24日 | 「正 尊」 | 赤松 禎英 | 羽田 昶 |
2月28日 | 「景 清」 | 浅見 真州 | 天野 文雄 |
3月21日 | 「烏 頭」 | 友枝 昭世 | 大谷 節子 |
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第4回東日本大震災義損能
3月11日(火)
東日本大震災の被災地を支援しようと、「第4回東日本大震災義捐能」が震災当日の3月11日(火)、大槻能楽堂で催されます。入場料は日本経済新聞社を通して被災地へ全額寄付され、復興に役立てます。
震災のあった2011年から「息の長い支援を」と大阪地区の能楽師有志が集まり、大阪市内の3能楽堂と持ち回りで開催。能という芸術がもつ祈りと鎮魂の願いを込め、東北の地に再び豊かな大地がよみがえることを祈念します。
演目は、観世流半能「石橋(しゃっきょう)」赤松禎英、同「東岸居士(とうがんこじ)」大槻文藏、大蔵流狂言「魚説経」善竹隆司―ほか舞囃子、仕舞を予定。流派を超えたトップクラスの能楽師たちが出演します。会場では募金を受け付け、地震が発生した午後2時46分には黙とうをささげます。
午後1時開演。入場料2000円。
▽問い合わせ=大槻能楽堂、中央区上町A‐7、電話06・6761・8055