秀才児を育てる学力開発㉗ 2016年6月号
特別寄稿 どこに向かう、大阪市の教育③
子どもたちの学力向上が急務であれば、違った方法はいくらでもある。卑近な例でいうと、沖縄県は学力テストの結果が最下位に近くなった翌年、先生方を成績優秀県に派遣し、指導実態を研修することで教師力をアップさせ、見事に全国27位まで学力を向上させている。ちなみに大阪府は成績優秀県を視察したのだが、教育委員会主導の研修であったためいまだに底辺から脱出していない。
学校現場で必要とされる人材は、子ども達と目線を合わせて指導できる人間力を持った教師である。学歴が高く知識は豊富だが、子どもの心が分からない頭でっかちな先生ではない。学力を向上させるために優秀な人材を確保したいのなら、まず、教育現場を魅力のあ る職場にしない限り優秀な人材が集まるわけがない。
子育て世代の保護者の皆さま方を対象に、子育て教育セミナーを開催しております。
進学塾 エフイーアイ(栢原塾長)
天王寺区清水谷町17-6 ウノショウビル1階
TEL.0120-06-7045 http://fei.bz/
秀才児を育てる学力開発㉖ 2016年5月号
特別寄稿 どこに向かう、大阪市の教育②
筆記試験の点数と教科指導力が相関関係にあるとは考えにくい。「知識力=人間力」の関係が成り立たないことは明白な事実であり、教師の学力が高いことで知識を教える能力は向上するかもしれない。しかし、現場で子ども達に教科を指導する能力があるとは限らない。
市教委が筆記テストで点数の高い者を採用すれば子どもの学力を向上させることができると考えているならば、いかにも短絡的と言わざるを得ない。そもそも学力とは「学習するために必要な力」であり「点数を取るために必要な力」ではない。学力を向上させることは子ども達の学習する能力を向上させることである。学力テストの点数を上げるために教科 指導力の高い人材を必要とすると考えているのなら、本末転倒と言われても仕方がない。
子育て世代の保護者の皆様方を対象に、子育て教育セミナーを開催しております。
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秀才児を育てる学力開発㉕ 2016年4月号
特別寄稿 どこに向かう、大阪市の教育①
大阪市教育委員会は、今年実施する市立学校の教員採用試験から、面接と筆記を半々で評価していたこれまでの方法を、筆記試験の得点を重視する方法に見直すと発表しました。大阪市教委は「学力向上のために、教科指導力の高い人材確保が必要と判断した」としています。
大阪市は全国学力テストの平均正答率が全国平均を大きく下回っており、学力向上が急務であるとする市教委の考えも分からないではありません。ですが、教員の採用に関して、文科省が掲げている「人物評価を重視する方向に移行させる」という方針とは明らかに逆行しています。また、昨今の学校現場では、指導上の問題や個人的な問題を起こす教師が増えており、教員の資質が問われる事件も増加している中、人物評価より知識力の評価に重点を置くのはいかがなものかと思います。
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秀才児を育てる学力開発㉔ 2016年3月号
これからの社会が求める教育の姿⑥
2020年大学入試改革に向けて
学習のスタイルが変わっていくのに伴い、新しい教科が誕生してきます。2022年をめどに高等学校の必須科目として 「公共」「歴史総合」(仮称)が設けられることになっています。
私の友人がこれらの科目を検討する会議に招かれ意見を述べてきたそうです。他の教科でも現在当たり前に習っている科目が統廃合されたり、新しい科目が必須科目として誕生します。
また、教科書も紙ベースから電子教科書に移行していく予定です。大阪市では順次ノートパッドを学校に導入していくことになっています。「アクティブラーニング」「反転教育」などの新しい勉強スタイルや新しい教科の必須化、新しい入試 スタイルの導入など2020年から教育改革が進んでいきます。
グローバル化社会は着実に進んでいます。教育で求められる資質が、暗記力や点取り能力ではなく、自律学習力・問題解決能力になるのは疑うべくもありません。まだ目先の点数にとらわれ続けますか。
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秀才児を育てる学力開発㉓ 2016年2月号
これからの社会が求める教育の姿⑤
2020年大学入試改革に向けて
新しい学習スタイルとして今話題になりつつあるものに、「反転教育」があります。これは本来学校ですべき授業を映像教材などを通じて家庭で学習し、教室では映像教材で学習したことをみんなで話し合ったり発表したりして確認し、発展応用させる学習方法です。今までの学校の役割と家庭の役割を入れ替えるところから「反転教育」と呼ばれています。現に、佐賀県のある学校では成果が出ているとの報告もあります。
これを進化発展させた形態として「白熱教室」でおなじみの指導法のようなものが「アクティブラーニング」と呼ばれる指導法です。大学が「総合智教育プログラム」を検討し始めている前提になるのが、中学、特に高校で始められようとしている学習法です。
偏差値教育と学校の成績のための学習だけでは2020年の大学入試改革から取り残されるかもしれませんよ。
子育て世代の保護者の皆様方を対象に、子育て教育セミナーを開催しております。
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秀才児を育てる学力開発㉒ 2016年1月号
これからの社会が求める教育の姿④
2020年大学入試改革に向けて
大学改革は着実に進んでいます。私の友人が教授をしている某国立大学でも、「大括り入試」や「総合智教育プログラム」など、本気で改革に備える動きをしています。入試問題自体も、複合的なもので、暗記型ではなくより創造性を問うものに改革されます。
こうした改革の背後には今まで取り上げてきたように、資質能力としてOECDが定式化したものを全面に打ち出したいという考えがあります。
つまり、中学卒業レベルまでの基礎知識をしっかり身につけ、その上で、自分の意志目標を持って、他の人とコミュニケーションしつつ、自分の道(専門性)を歩む人が求められるのです。偏差値中心・暗記型・ペーパーによる先取り学習が、これからはいかに無意味なものになるか考える時期に来ています。小学生のうちに勉強の資質を育むことが重要になります。
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秀才児を育てる学力開発㉑ 2015年12月号
これからの社会が求める教育の姿③
2020年大学入試改革に向けて
学校教育を通して形成すべき3つの資質・能力を踏まえて学校現場では、「何を知っているか、何が出来るか」「知っている事・できる事をどう使うか」「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」に基づいて今後の指導方針を模索しています。
今までの知識偏重型、偏差値重視の学習から問題解決型のアクティブラーニングへと変化していきます。学習の流れとしては「高度な基礎知識の獲得」「問題の発見・定義」「問題の解決」「プレゼンテーション」といった流れになります。
学習の仕方が変わろうとしています。大学が変われば高校が変わる。高校が変われば中学が変わる。中学校が変われば小学校が変わる。何かドミノ倒しのようですが、教育の仕方が確実に変わって行くのは予想できることです。教育が変わることを前提に今後の学習に必要な事を考えてみましょう。
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秀才児を育てる学力開発⑳ 2015年11月号
これからの社会が求める教育の姿②
2020年大学入試改革に向けて
これからの子ども達に必要とされる学習内容とはどういうものでしょう。グローバル人材を目指す最も基本となる学校教育を通して形成すべき資質能力として簡単にいうと次の3つがあげられています。
❶言語、知識と情報、技術といったツール(道具)を人々との 働きかけの中で使える。
❷異質なさまざまな集団において人との働きかけ、関係が築ける。
❸自律して活動できること。人生の計画、やりたいことを見い 出し、実際に行動に移せること。
いわば「普通のまともな人」にするということです。
異質な社会の中で、開かれた心、柔軟な発想と知識への好奇心を持った子どもを育てることを前提に大学も大きく変わろうとしています。 次回は学習の流れを紹介します。
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秀才児を育てる学力開発⑲ 2015年10月号
これからの社会が求める教育の姿①
2020年大学入試改革に向けて
この数年、日本と世界の大学は、社会がどんどん変わるのと同じように、これまで保守的だった大学もいろいろな事情から急速に変わらざるをえなくなりました。これからの数年で、もっと激しく変化するでしょう。大学入試も大学での教育も、従って教育全体も大きく変わります。
文科省(政府)は日本人の5%はグローバル人材になってほしい、これまで0.01%(100人)からせいぜい0.1%(1000人)でよかったそうした人材を一挙に5%(5万人)にしたいと考えています。
グローバル人材とはどういった人材なのでしょうか。要するにこれからは学力試験の点数が良いだけの人材は必要がなくなるということです。2020年、現在の中学1年生から大学入試制度が変わり、2024年に現在の小学4年生から実質移行します。それに備えてこれからの子ども達にどのような教育が必要になるのでしょうか。
次回は、これからの子ども達に必要とされる学習内容をお話します。
毎月第3金曜日カタリーナホール(JR玉造駅すぐ)で子育て教育セミナーを開催しています。
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秀才児を育てる学力開発⑱ 2015年9月号
賢い子に育てる 子どもへの接し方②
賢い子どもを育てる上での親の接し方。今回は、父親の関わり方です。
Ⓖ父親が子どもと積極的に話すと子どもの成績が上がる。
6歳までは母親、7歳以降は父親が重要である。父親と会話することで理論力、 判断力、学力も上がる。
Ⓗ赤ちゃんは父親にオムツを替えてもらうと喜ぶ。
母親がオムツを替えるより、父親が替えたときのほうが、赤ちゃんは2倍笑う。
Ⓘ休日に父親と遊ぶことで、我慢強くなる。
父親が6時間以上育児をした場合、子どもが将来、我慢強くなる傾向にある。育 児をしながらルールに対して厳しくすることで、ルールを守る我慢強い子になる。
Ⓙ父親と子どもの読書量は比例する。
父親の読書量、ボキャブラリー量が子どもの発達に比例する。
Ⓚ父親と2人きりで旅をすると息子は変わる。
男同士の行動が息子を成長させる。男同士の秘密が生まれることもあり、親子 の信頼感が増す。
Ⓛ父親は子どもに夢を持たせることが重要。
子どもに夢を与えられるのは主に父親。「勉強しろ」というと子どもは勉強す るフリをするが、夢を持つ子どもは自分から勉強する。
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秀才児を育てる学力開発⑰ 2015年8月号
賢い子に育てる 子どもへの接し方①
賢い子どもを育てる上で、親の接し方が子どもの成長に大きく影響を与えることがわかっています。
Ⓐ親がうるさいと、多くの子どもが摂食障害になる。
食べたり、吐いたりのコントロールを無意識にするようになり、摂食障害となる。
Ⓑ聞き分けの悪い子どもは、将来成功する。
自己主張が出来ると、自分の人生も自分で決められ成功しやすい。
Ⓒ先生の評価が高い子どもはつぶれやすい。
先生好みの良い子で、自分なりの価値観が形成できず、これを演じた良い子 は社会で通用しにくい。
Ⓓ母親が強い怒りを感じる相手ランキング
1位 : 子ども 2位 : 夫 3位 : 職場の同僚
母親は「自分の子どもは絶対に私の言うことを聞く」という想いが強い。
Ⓔ子どもを叱るときは、自分を主語にして叱ると良い。
「そんなことするとお母さんは悲しい」と自分を主語にして気持ちを伝える。
Ⓕ親が口を出しすぎると、子どもはうそつきになる。
その場しのぎのうそが増え、親子関係がまずくなる。
次回は父親の関わり方です。子育て世代の保護者の皆様方を対象に子育て教育セミナーを開催しております。
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秀才児を育てる学力開発⑯ 2015年7月号
創造力を高める学力:低学年編③
国立大学現役合格の80%は小学5年生で決まる!…⑥
前回の続き。家庭教育で大事な事は、「子どもの好きな事、得意な事、夢中になれるものを早く見つけて、その子の特技とする」ことです。その為に親が実践できる7つの秘訣(ひけつ)。前回の3つに続き残りの4つを紹介します。
エレメント7つの法則
前回の3つ ❶能力を限定しない。❷好きになる。❸仲間がいる。
❹環境から抜け出す…親が持っている古い概念、苛立つ雰囲気、 建設的でない環境を避ける。
❺チャンスを逃がさない…子どもが夢中になるものは何か。しっか りした目標を持つと、好都合な情報に敏感になる。
❻良き指導者に会う…地位や肩書きより、子どもにも親にも安心 感を与える。建設的な意見の持ち主なら誰でもよい。
❼年齢にとらわれない…学習は生涯通じて有効な啓蒙活動です。
低学年は将来の学力を確かなものにする大事な時期です。毎月第3金曜日7時30分よりJR玉造駅そばカタリーナホールで子育て教育セミナーを開催しております。
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秀才児を育てる学力開発⑮ 2015年6月号
創造力を高める学力:低学年編②
国立大学現役合格の80%は小学5年生で決まる!…⑤
家庭教育で大事な事(エレメント)を7つお知らせします。子育て教育セミナーで関西発明研究会会長臼井氏が講演されたことです。
子どもを育てるときに大事なことは「子どもの好きな事、得意な事、夢中になれるものを早く見つけて、その子の特技とする」ことです。そのために親が実践できる7つの秘訣(ひけつ)です。
エレメント7つの法則
❶能力を限定しない…例えば学校の成績やIQなど無関係。軽い気持 ちでもいいので、幼少のころから、いろいろな事に挑戦しておくこと。
❷好きになる…「好き」と「得意」を合体させる。「好き」は後天的、「得 意」は先天的。たとえば好きな料理、作れるかどうかは別。才能が開 く理想的な形は「得意なこと」が「好きなこと」。
❸仲間がいる…一人で頑張るには無理がある。いろいろな人の中で切 磋琢磨する方が張り合いもあり長続きする。
続きは来月号で。毎月第3金曜日7時30分より子育て教育セミナーを開催しております。
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秀才児を育てる学力開発⑭ 2015年5月号
創造力を高める学力:低学年編①
国立大学現役合格の80%は小学5年生で決まる!…④
小学生の低学年の間に親が子どもにしてあげられる大切なことは家庭教育です。いくら成績が良くても知識偏重では2020年度からの大学入試制度には太刀打ちできないでしょう。学校教育だけでは補えないもの、それは心を豊かに育てる教育です。私が指導してきた経験から言えることは明るく・元気で・素直な子どもはどこまでも伸びていくということです。変な劣等感がない、愛情をたっぷり受けている、間違うことを恐れない、人の言うことはちゃんと聞き行動する子どもは確実に成績が良くなっていきます。
学校教育では教えないが、将来、生きていく上で必要なことがあります。わが子が人生の上で困ることなく、人生を謳歌(おうか)するために学ぶことはたくさんあります。子どもは感情に左右され、環境に大きく影響されます。親が子どものためにできることをしっかり考えてあげてください。
子育て教育セミナーを開催しています。
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秀才児を育てる学力開発⑬ 2015年4月号
創造力を高める学力:高学年編⑤
国立大学現役合格の80%は小学5年生で決まる!…③
12期生が京都大学農学部に合格しました。これで、医学部、経済学部に続き3人目の京大生が誕生しました。彼らの共通点は、低学年のうちに五感を刺激するアナログ的な体感学習を通して勉強の習慣をつけ、本格的に中学受験の勉強を始める5年生ごろには「学びの感性」つまり勉強のセンスを身に付けていたことです。過度な詰め込み学習をすることなく、中学・高校になってもクラブ活動を続け、目標を達成していきました。
優秀なスポーツ選手ほど、可動域を広げるため、あるいは体の柔軟性を保つためストレッチを欠かさないように、勉強においてもストレッチは重要です。脳力の可動域を広げ、考える力・創造する力を育てるには脳力のストレッチは必要不可欠な要素です。体が固くなってからストレッチをするのがいかに努力と忍耐を必要とするかはお分かりだと思います。子どもの脳が柔軟なうちに脳力のストレッチをする。これが国立大学に現役合格する近道です。
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秀才児を育てる学力開発 ⑫ 2015年3月号
創造力を高める学力:高学年編④
国立大学現役合格の80%は小学5年生で決まる!…②
2018年問題をご存じですか。大学受験生が過去最低になると予想される年です。2020年には大学入試制度そのものが変革します。今回は角度を変えて入試制度の面から話します。
そもそも制度の変革は今日言って明日変わるものではありません。2015年に大学改革に取り組むことは2010年ごろから分かっていたことで、今年から本腰を入れて大学改革が始まります。国立大学の多くでは教養課程の授業を英語で行う所も増えてきます。物事は長期にわたり水面下で動いています。発表があった時にはすでに手遅れになっている場合が多々あります。今年の6年生から大学入試の新制度が適用されることでしょう。丸暗記と訓練で点数中心に勉強してきた子どもと、試行錯誤しながら問題に取り組んできた子どもが同様にスタートします。
小学生の間は幹を形作る大事な時期です。形だけの技を習得している子どもと、将来に向けて脳のストレッチを十分に行っている子ども。大学入試へのスタート地点に立った時、有利なのは?
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秀才児を育てる学力開発 ⑪ 2015年2月号
創造力を高める学力:高学年編③
国立大学現役合格の80%は小学5年生で決まる!…①
パレートの法則というのをご存知ですか。的確な20%の努力が物事の80%を決めるのです。これは国立大学現役合格への道にも当てはまります。
脳のハードは6歳までに90%、ソフト(脳力)は10歳までに90%ができ上がると脳科学ではいわれています。この時期に適切な訓練指導(しつけ)を受けた子どもとそうでない子どもでは、能力的にも精神的にも大きな差ができてきます。
私の時代は学校で知能テストが行われていました。小学校5年生で知能指数が120以上の子どもと国立大学進学者との間には漠然とした相関関係を感じました。学力形成の基礎となる暗記力・集中力・持続力を小学5年生までに獲得した子どもは総合力に優れ、言語能力・発想力も豊かです。
知識の詰め込みに無駄な80%の努力を強いる前に、国立大学合格への学力の基礎を決める重要な80%を適切な20%の努力で獲得する。これが国立大学現役合格への秘訣です。
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秀才児を育てる学力開発 特別編 2015年1月号
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秀才児を育てる学力開発 特別編 2014年12月号
【特別寄稿】文武両道の子どもに育てるには
中学受験は国立大学への近道
昔から文武両道に優れていることは人間の理想の姿だとされた。しかし、最近ではなかなかそうはいかないらしい。学歴をつけて社会に出すか、スポーツ選手やスペシャリストとして育てるか、文は文、武は武どちらか一方に偏る傾向にある。
また最近の子育ての特徴として過保護と放任の二極化が進んでいるようだ。小さい時から数多くの習い事、英才教育に子どもを駆り立てる、というかそうしないと子どもが勝ち組になれないと真剣に悩んでいる親がいる半面、経済的な諸事情から構いたくても構えない家庭も増えている。
子どもを自立させることより、構うことが親の役目となった。こんなことで文武両道の子どもなど育つはずはない。親にも我慢がないというか、子どもへの見切りの早さに驚くことも多くある。
文武両道に通じた子どもを育てるにはどうすればよいか。私は思春期を迎えるまでに子どもを自立させることだと信じている。子育ては「手をかけ、目をかけ、気をかける」と言われている。文は知識力・人間力、武は精神力・体力だとすれば、文武両道の子どもに育てるということは自分を律することのできる子ども、自立した子どもに育てることにほかならないのではないだろうか。
子育て教育セミナーを開催します。詳細はホームページで。
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秀才児を育てる学力開発⑩ 2014年11月号
創造力を高める学力:高学年編②
中学受験は国立大学への近道
タイトルだけを見るとウソでしょうという感じですね。でも、「中学受験を利用する」と考えると、決してウソではないことに気付きます。中学受験が良くも悪くも特別扱いされてきたのは、中学合格だけを目的としていたからです。時代は変わっています。社会に出ることを含め大学を最終ゴールに考えるなら、これを利用しない手はありません。
国立大学入試を国体とすれば中学入試は県大会です。県大会に出るための練習、訓練を積んでいない選手が急に国体に出場できるのは奇跡です。勉強でも同じです。高度な知識習得、学習技術の訓練、脳の体力づくり等、自分との戦いにチャレンジすることが当たり前となっている相手に勝てるわけがありません。
中学受験は、子どもたちが自分との戦いを経験できる格好のチャンスです。目標に向かって日々努力し、一喜一憂し、自分を磨いていく。中学受験を国立大学合格への道しるべにしてみませんか。子育て教育セミナーを開催します。詳細はホームページをご覧ください。
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秀才児を育てる学力開発⑨ 2014年10月号
創造力を高める学力:高学年編①
中学受験なんて縁がないと思うあなたへ
中学入試本番まであと4カ月になりました。教室を開いて36年余り。中学受験に数多く関わってきた長い経験の中で私が実感したのは、子どもが本気で志望校に合格したいと願ったとき、奇跡? が起こるということです。子育てを含めた親子二人三脚で臨むお受験とは異なり、中学受験は子どもの気力が大きくウエートを占めるからでしょう。
一昔前の受験ブームでは、バブル期と相まって、時間とお金さえかければ合格できると信じた教育ママゴンが、偏差値に一喜一憂しながら受験戦争と呼ばれる戦場に子どもを送り込んでいました。確かにその頃は、中学受験に勝ち抜きさえすれば一定のレールの上で人生を送れる可能性が高い時代でした。
しかし、これからの時代はそう単純ではありません。昨今、少子化の影響もあり、また学校も多様化し、合格しやすくなった面もありますが、将来の大学入試、就職へと目を転じた時、事態は大きく変わるのも事実です。中学受験なんて縁がないと思っているあなたへ、私は中学受験は子どもたちへのプレゼントだと考えています。次回、なぜそのように言えるのか聞いてください。
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秀才児を育てる学力開発⑧ 2014年9月号
創造力を高める学力:4年生になるまでに 編④
パッとつかむ、正確につかむ(数量編)
今回は数量関係をパッとつかむ力を鍛える必要性について書きます。
数の大小は比べやすいので幼稚園児でも分かりますが、量の大小や割合を使って大小を比べるのは大人でも難しくなります。違うものや目に見えないものの数量関係を比べるのはとても厄介です。数量関係が身に付いていないと、算数の答えで「時速35キロで歩く」など絶対におかしいと気付かなければならないのに、平気で答えます。
5年生になって、半分と10分の1でどちらが大きくなるか等、問題の中で割合が絡んでくると、途端に混乱してきます。同じ物同士は目で見て比べられますが、形や種類が違ったり、氷と水のように状態が違うものを比べるのは目で見ただけでは分かりません。高学年になると小数・分数・割合が入ってきます。数量の感覚、特に量の感覚を4年生になるまでに普段から身に付けるための訓練が必要です。量の感覚が身に付いているのといないのとでは、今後の理数的な伸びの差にびっくりするぐらい顕著に現れます。
量の大小を理解する上でまず、数の大小関係をしっかり身に付けさせましょう。今はやりつつある「ナインブレイク」等は、家族で取り組める面白い教材です。
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秀才児を育てる学力開発⑦ 2014年8月号
創造力を高める学力:4年生になるまでに編③
物事を理解するとき、短時間でパッと全体をつかむやり方があります。この力を鍛えるには外国語で書かれた百科事典を見ることです。
自分の知らない外国語で書かれた事典は、意味が分かりません。ひたすら絵や図に集中することになります。絵や図を見ながら、あれこれ思いを膨らませましょう。花や動物、風景などの自然は世界共通です。百科事典をつくった国に特有なものは分からないかもしれません。分からないものに出会ったら、想像をたくましくしましょう。いつか分かる時がきます。あの事典で見たものと一緒だと気付く時が来ます。これが大事なのです。人間の脳には不思議な力があります。
原則としては、見ていないものは思い出せません。しかし、見たことがあるものは、何かのきっかけで突然、思い出すことがあります。
それぞれの国に素晴らしい百科事典があります。フランスの”Le petit Larousse Illustre”は、おすすめです。
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秀才児を育てる学力開発 特別編 2014年7月号
創造力を高める学力:特別寄稿
大阪市教育委員会は、悪質な問題行動を起こす小中学生を「個別指導教室」に隔離、特別に指導する方針を打ち出した。
この件では、「どうして急に」あるいは「よく決断した」など賛否両論が飛び交う。また、「ずさんな教育改革策だ」と、了承した橋本市長への風当たりも強まっている。しかし、橋本市長にとって、全国のワースト10に入る大阪の教育レベルの低迷を打破する上で取らざるを得ない強硬策であったかもしれない。
この手の事案は、当事者か第三者かの立場の違いにより価値観が異なる。はっきりいって私も、問題児童・生徒の担任をまかせられたらきっと困惑する。「スーパー教師」が「悪」とレッテルを張られた生徒を見違えるように変身させるTV番組のようにはいかないからだ。
「臭いものにはふた」をするようで感情的・人道的には受け入れがたいが、このことで、「教育改革への取り組み」が身近な話題に上り、勉強意欲が湧くような学校づくりに制度上でも内容面でも一歩進めば、試金石としての大阪市の決断は「あり」といえるかもしれない。
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秀才児を育てる学力開発⑥ 2014年6月号
創造力を高める学力:4年生になるまでに②
高学年になる前に確実に身に付けておくべき能力、今回は「読み」がテーマです。
読むというと声に出して読む・早く読むなど読む方法・手段に目が行きがちですが、「読む」とは自分の目で、書いてある内容を理解することです。書いてある言葉と「言葉」を理解するイメージが結びつかないと言葉は読めても意味は分かりません。
大人はこの作業が当たり前にできると錯覚しています。3年生になると本などを普通に声に出して読めるので、意味も理解できていると思いがちです。しかし、読めることと、内容を理解できることが別のことなのは、「レッツ・イット・ゴー」が「ありのままで」と意訳してもらわないとイメージがわかず、言葉が読めても意味が理解できない事でもお分かりでしょう。人生経験・感受性で、書き言葉は読み手の受け取り方が変化します。書き手の意図を正確に読み解くのはとても難しいのです。
子どもにそこまでの能力を要求する必要はありません。4年生までに必要なのは指示されていることを正確に再現できて、いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのようにといった5W1Hが読み取れることです。短い文を要約する練習が役に立ちます。
練習用のフォームを用意しました。
http://fei.bz/kyouzai/
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天王寺区清水谷町17-6 ウノショウビル1階
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秀才児を育てる学力開発⑤ 2014年5月号
創造力を高める学力:4年生になるまでに①
今回からは、小学4年生になるまでにぜひ身に付けておきたい読み・書き・計算の能力を話していきます。絶対に欠かすことのできない能力の一つが計算力です。計算力は案外身についているようで、油断できないものです。小学校の算数が「数」と「量」を同時に扱っていることに気が付いていないと4年生になって小数や分数を習い出した途端、計算力が落ちていきます。なぜそうなるか詳しいことはここでは省略しますが、頭の片隅にとどめておいて下さい。
たいていの子どもは足し算・掛け算はすんなり行くのですが、引き算・割り算になると途端に詰まり始めます。引き算の場合、減減法、加減法と2種類の方法がありますが、その両方をうまく使える子どもは少ないです。学校ではどちらか一方で教えていますので、決して子どもだけの責任ではないでしょう。2+2+2+2=2×4のように掛け算は足し算の延長と錯覚している子どもも大勢います。
また、お母さん方も計算問題ぐらいできて当たり前、できない方が不思議と決めつけているので子どもの混乱を理解するのは難しいのです。面白いことに繰り下がりがある余りの出る計算は100個しかありません。以前ブームになった100ます計算を利用して(?)鍛えてあげるのもいいかも。合格点は3分以内で全問正解です。
練習用の100問を用意しました。
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秀才児を育てる学力開発④
2014年4月号
創造力を高める学力:低学年編③
知識と知能は違うということをあらためて認識する必要があります。算数で文章題が解けない子がいます。計算の仕方は知っていて間違えずに解けます。でも、文章題を見て、「これは足し算なの引き算なの」と聞いてきませんか。考え方の基本を身に付けていないのです。同様に、小学生で方程式や因数分解ができるとしても、計算技術を教え込まれた結果だとしたらどうでしょうか。
子どもの能力を育てるために最も大切なことは「試行錯誤させる」ことです。結果や技術を教え込んでテストで点が取れたとしても学年が上がるにつれてハードルはどんどん高くなります。
子どもにとっては遊びも勉強も、子どもの「考える力」を育むことに変わりはないのです。能力や知恵は子ども自らが獲得していくものです。ただし、子どもの本能やわがままに振り回されてはいけません。好き勝手にさせるのではなく、何をしていいかわからない子どもに「学ぶことは楽しいからやってみようよ」と、子どもをリードすることを忘れないでください。「考える」「試行錯誤する」つまり「ヒラメキ」と「コツコツ」。この両輪が子どもの将来に大切です。
朗読教材を用意しました。 http://fei.bz/kyouzai/
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秀才児を育てる学力開発③
2014年3月号
創造力を高める学力:低学年編②
低学年は将来を支える能力「基礎能力」を身に付けるのに最も適した学年です。「文を読んで、理解して、考えて、書く」ことは、どの科目でも必要な能力、つまり、学習に不可欠な「基礎能力」です。「正しく見る力」「言葉を理解できる力」「人に話ができる力」「物事の順序・組み合わせが分かる力」「想像・創造する力」「数・量の関係が分かる力」などが、各科目の学習に共通して必要な「基礎能力」です。
これらの力は脳が発達する10歳までに鍛えておく必要があります。特に「数・量に関する力」「想像・創造する力」は低学年のうちにしっかりと鍛えておくと秀才児を育てる上で役に立ちます。
しかし、これらの「基礎能力」も筋肉と同様に、鍛え続けないと時間とともに衰えていきます。また、今後の「自立学習」ができるために、「基礎能力」の上に立った「いろいろと工夫できる力」が大切になってきます。「基礎能力」を鍛え、習慣化するために、身近な先生、専門家に相談するのもいいことです。
タングラムなどは良い教材です。練習用フォームを用意しました。http://fei.bz/kyouzai/
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秀才児を育てる学力開発②
2014年2月号
創造力を高める学力:低学年編
低学年は将来を支える能力を身に付けるのに最も適した学年です。国立大学に進学できる可能性の80%が小学5年生までに決まるといっても過言ではないようです。
「能力」とは何かを成し遂げることができる力です。勉強面に関することを「学力」と呼んでいます。能力には、生まれながらの得意・不得意があります。得意なものはより優れたものに、不得意なものは少しでも得意になるように子どもを育てることが秀才児を育てる上で役に立ちます。
低学年のうちに学習に必要な「基礎能力」を意識的に鍛えることが必要です。さらに、習慣にすることが大切です。
まず、語彙(い)を増やしましょう。しりとりフォームを用意しました。 http://fei.bz/kyouzai/
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