桜の名所 巡りませんか
待ちに待った桜の季節。上町台地には大阪を代表する桜の名所が多くありますが、神社仏閣や公園、坂道などにも名所に負けない美しい桜が咲き誇ります。さまざまな桜を訪ねてまちを巡ってみませんか。
和宗総本山四天王寺 4月22日(金)
聖霊会舞楽大法要
1400年の歴史受け継ぐ 舞楽法要
四天王寺で4月22日(金)、聖霊会舞楽大法要(しょうりょうえぶがくだいほうよう)が営まれます。六時堂前石舞台で午後0時30分開始。
開祖・聖徳太子の命日(旧暦2月22日)をしのんで毎年行われる大法要で、1400年前から今日まで連綿と受け継がれてきました。四天王寺の年中行事の中でも重要で大規模な儀式の一つで、舞楽は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
六時堂内中央の宮殿には聖徳太子摂政像(楊枝御影)、東側には玉輿(仏舎利)、西側には鳳輦(太子)が安置されています。四隅に赤い仏花(曼珠沙華)が立てられた石舞台では、4種の声明を唱える法要に加え、古式豊かな雅楽の演奏と舞楽が約5時間にわたり交互に行われます。
この舞楽法要は参詣者も拝観することができます。
▽四天王寺=天王寺区四天王寺1‐11‐18、電話06・6771・0066
仏像鑑賞講座
4月20日(水)開講
NPO法人まち・すまいづくり主催の第6期仏像鑑賞講座では、新規受講生を募集しています。同志社大学非常勤講師による1期5回、3期(年間)15回の講座です。仏像や寺の見学会も実施予定です。
仏像は、如来・菩薩・明王・天部の4つに大きく分けることができます。そして各グループごとにさまざまな種類の尊格が存在します。上町台地仏像鑑賞講座第6期では、数ある尊格の中から、釈迦如来・薬師如来・地蔵菩薩・不動明王・金剛力士という、われわれになじみ深い5種類の尊格を取り上げます。
それぞれの像の発生と起源・日本への伝来・人々に期待された御利益など、基本的な内容を確認した上で、時代を追ってその姿の特徴と変遷を見ていきます。そして日本における代表的な作例を取り上げ、造像背景とともに各像に込められた人々の願いや思いをお話します。
中大江公園内東屋付近 4月2日(土)
桜まつりお茶会
中央区糸屋町2丁目の中大江公園で4月2日(土)午前11時~午後2時、「桜まつりお茶会」が開かれます。
花時を迎えた桜の下で、山本能楽堂の能楽師・山本章弘氏による能「田村」と和太鼓・民舞サークル「どっこい」による和太鼓演奏があります。また、正午からは抹茶の野だて(200円)も楽しめます。
雨天の場合、能は山本能楽堂、抹茶席は中大江校下センターにて開催。和太鼓は中止。
観覧無料
中大江校下社会福祉協議会 電話06・6945・0122
第32回「織田作之助賞」
堂垣園江さん、三浦しをんさん W受賞
堂垣さん㊨と、三浦さん 「夫婦善哉」で知られる天王寺区生まれの作家、織田作之助にちなんだ第32回「織田作之助賞」(大阪市・大阪文学振興会など主催)の受賞作品が決まり、3月7日、中央区の綿業会館で贈呈式が開かれた。
最近1年間に刊行された新進気鋭の小説の中から選ばれるもので、堂垣園江さんの「浪華古本屋騒動記」、三浦しをんさんの「あの家に暮らす四人の女」の2作品を選出した。
「浪華古本屋騒動記」は、大阪の古本屋を舞台に古地図に隠された「お宝」を巡って繰り広げられる人間模様を描いた作品。「あの家に暮らす四人の女」は、東京郊外の洋館で共同生活を送る4人の日常をユーモラスにつづった。
堂垣さんは大阪市生まれ。1996年にデビューし、2001年「ベラクルス」で野間文芸新人賞受賞。東京生まれの三浦さんは06年、「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞受賞。12年には「舟を編む」で本屋大賞を受賞した。
受賞会見で堂垣さんは「古書店との出会いがあり、取材に全面的に協力いただいた。そういう人たちに報いることができ、うれしい」。三浦さんは「大阪に根ざした文化に憧れを抱いており、織田作之助の名を冠した賞を頂き光栄」と喜びを語った。